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Eclipse/ARMプロセッサによる組込み開発

【第5回】Eclipseとプラグイン


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 Eclipseの汎用性と組込み開発の特殊性の両方を軸に、実際のターゲットであるARM マイコンを使って、マイコン開発を行っていきます。サーボモータベースの二足歩行ロボットの制御基板の開発をテーマに解説します。

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はじめに

 ここで、Eclipseの生い立ちについて少し解説します。Eclipseは、OTI(Object Technology International) とIBMとの共同研究の成果です。Eclipseの前身は、IBM VisualAge for Java for MicroEdtionが元になっています。IBMは、EclipseをベースにRational Software Development Platformを製品化しています。

Eclipseの特徴

 少し考えてみただけで、Eclipseには以下の特徴があることがわかります。

  1. Javaの開発環境
  2. プラットフォーム
  3. プラグインによる拡張
  4. オープンソース
  5. ベンダーや開発者の強いコミット

 これらの特徴は既にEclipseの書籍やWEBなどで語りつくされている感がありますので、本稿の範囲での一押しの特徴だけ触れておくと、Eclipseの最大の特徴は「プラグインによる開発環境の機能の拡張」にあります。本稿のEclipseによる組込み開発もいくつかのプラグインにより実現されています。

プラグインの実際

 実際にどのようなプラグインが使われているかを見渡してみます。組込みソフトウェア開発に限っても複数の大手の企業がコミットして、組込みソフトウェア開発の大部分をカバーしようとしているDSDP(Device Software Development Platform)のような大規模なものから、比較的小さい会社が出しているプラグインまで様々です。

 組込みソフトウェア開発では言語として主にC/C++が使われています。C/C++の開発用のプラグインとしてはCDTが有名ですが、素のCDTは組込みソフトウェア開発用ではないため、若干使いにくいところがあります。先ほどのDSDPはその名前からもわかるとおり、そのソリューションのひとつなのですが、個人で使うには大規模過ぎます。そこで今回はZylinCDTを取り上げます。

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この記事の著者

大橋 修(大宮技研合同会社)(オオハシ オサム)

大宮技研 エグゼクティブ・エンジニア。都立高専電気工学科卒業後、日本精工(株)でエアバッグの制御ソフトウェア開発、ボッシュ(株)にてエンジンマネージメントシステム開発、適合ツールの開発、プロジェクトマネージメント、ノキアにてシンビアンOS用ミドルウェアS60の開発などをおこなう。インテルを経て、首都大学東京...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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