米Adobe Systemsは7月21日(現地時間)、同社のRIAプラットフォーム「Adobe Flash Platform」におけるオープンソースソフトウェア活動の取り組みとして、メディアフレームワークの「Open Source Media Framework」(OSMF、旧コードネームStrobeプロジェクトの一部)と、テキストプラットフォームの「Text Layout Framework」(TLF)を発表した。共に現在無償で公開されている。
OSMFは、Flashコンテンツ再生のためのオープンな規格を提供するフレームワーク。基本的な再生機能と、広告配信、レポーティング等の機能を持つサードパーティのプラグインを組み合わせることで、開発者は目的のカスタムプレイヤーを低コストですばやく開発することができ、マネタイズに貢献する効果が期待される。
一方、TLFは出版業界で定評のある同社のテキスト処理技術をウェブアプリケーションで活用するためのフレームワーク。Adobe Flash Player 10とAdobe AIR 1.5のテキストエンジン上で動作するActionScriptのライブラリで、段組み、文字詰め、アラビア語のように右から左に流れるテキストの対応等、CSSだけでは実現が難しい、組版用アプリケーションと同等の高度な文字組みをサポートする。既に、New York TimesのAIRアプリケーション「TimesReader 2.0」等で使われ始めている。
【関連リンク】
・プレスリリース
・Open Source Media Framework
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・TimesReader 2.0
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斉木 崇(編集部)(サイキ タカシ)
株式会社翔泳社 ProductZine編集長。1978年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科(建築学専門分野)を卒業後、IT入門書系の出版社を経て、2005年に翔泳社へ入社。ソフトウェア開発専門のオンラインメディア「CodeZine(コードジン)」の企画・運営を2005年6月の正式オープン以来担当し、2011年4月から2020年5月までCodeZine編集長を務めた。教育関係メディアの「EdTechZine(エドテックジン)」...
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