米NVIDIAは16日(現地時間)、Microsoft Visual Studioの拡張機能として動作するGPUコンピューティング用の開発支援ツール「NVIDIA Parallel Nsight」をリリースした。
米NVIDIAは16日(現地時間)、GPUコンピューティング用の開発支援ツール「NVIDIA Parallel Nsight」(以下、Parallel Nsight)をリリースした。
Parallel Nsightは、並列処理能力が高い画像処理用のGPUを使って、画像処理以外の汎用目的演算(GPGPU)を行うアプリケーションを開発するためのツール。ユーザーの多いMicrosoft Visual Studioの拡張機能として動作し、使い慣れた開発環境上でシームレスにCUDA C/C++やDirectComputeのデバッグが行える。各種の解析ツールも用意されており、GPGPUアプリケーションのパフォーマンスチューニングにも役立つ。
また、グラフィックス・デベロッパーが必要とするさまざまなツールも用意されているため、HPCだけでなくDirectX 11グラフィックスの開発環境としても使用できる。主な機能として、HLSLグラフィックス・シェーダーをGPU上で直接デバッグできる「Graphics Debugger」や、DirectXレンダリングのコールとGPUパイプラインの状態をリアルタイムにチェックし、最適なGPUコードを生成する「Graphics Inspector」、あるピクセルに影響を与える演算を洗い出すことが可能な「Pixel History」などがある。
動作環境は、Windows HPC Server 2008、Windows 7/Vista。対応するMicrosoft Visual Studioのバージョンは、2008 SP1 Standard Edition以降となっている。価格は、Standard版は無償、Professional版は初年度が349米ドル、以降299米ドル。
この他、CUDAソフトウェア開発キット(SDK)の最新版、CUDAツールキット3.1もリリースされた。CUDA Toolkit 3.1のページからダウンロードできる。
Parallel Nsightの詳細およびダウンロードは、公式サイトを参照のこと。
【関連リンク】
・NVIDIA Parallel Nsight公式サイト(英語)
・NVIDIA Parallel Nsight(日本語サイト)
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