SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

C#たんと学ぶ/わりと硬派なソフトウェア開発講座

C#たんと学ぶ/わりと硬派なソフトウェア開発講座
第1回「C#でできること」

C#たんと学ぶ わりと硬派なソフトウェア開発講座(1)


  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

クラウド・コンピューティング: Windows Azure

 Webアプリケーションは多くの場合、大量アクセスに対する負荷分散や機器故障への対策として、サーバーを多重化しています。すなわち、Figure 11に示すように、同様の処理を実行するサーバーを複数台用意して運用します。

Figure 11: サーバーの多重化
Figure 11: サーバーの多重化

 開発者視点で見ると、多重化を行う上でいくつかの面倒事があります。

  • クライアントからのアクセスを複数台に振り分けるロードバランス処理
  • 複数台のサーバーを同じ構成で構築する手間
  • データのバックアップ

 近年、「クラウド」という言葉がバズワード化していますが、開発者視点で見ると、このような多重化に関する面倒事を解消してくれるのがクラウド(正確には、クラウドの一種であるPaaS(Platform as a Service))です。すなわち、PaaSとは、開発者視点でいうと以下のようなものです。

  • 開発したアプリケーションと設定ファイルを収めたパッケージをアップロードするだけで、設定に応じた好きな台数の仮想マシンを起動してくれる
  • 負荷分散/冗長化の自動化を行い、Webアプリケーションに対する負荷分散処理を自動的にやってくれる
  • 自動的にバックアップが行われるデータ格納先を提供してくれる
  • OS以外にも、アプリケーション実行に必要なコンポーネントが最初から入っている

 MicrosoftもWindows AzureというPaaS型クラウド・サービスを提供しています。Windows Azureでは、ASP.NETやWCFを用いてクラウド上でWebアプリケーションやWebサービスを作ることができます。既存の(クラウドではない)Web技術を流用できるため、既存環境からの移行や、既存資産の活用が簡単です。

次のページ
次回予告

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
C#たんと学ぶ/わりと硬派なソフトウェア開発講座連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

C#たん ソフトウェア開発講座 制作委員会(シーシャープタン)

ソフトウェアに求められる要求の高度化とともに大きくなる開発者への負担を、開発ツールやフレームワーク、時には萌え力を頼りに軽減できないか考えるプロジェクト。C#たんは単なるマスコットかと思いきや、割と毒舌。自分のことは棚に上げて、「萌えればいいってもんじゃないですよ?」が信条。twitter: @cs...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/5346 2011/01/20 12:38

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング