SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

C#たんと学ぶ/わりと硬派なソフトウェア開発講座

C#たんと学ぶ/わりと硬派なソフトウェア開発講座
第1回「C#でできること」

C#たんと学ぶ わりと硬派なソフトウェア開発講座(1)


  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

今時のアプリケーション開発に欠かせない「フレームワーク」

 学生、あるいは就職したての新人開発者のみなさん。大学でプログラミングの基礎(四則演算や条件分岐)やアルゴリズムとデータ構造(コレクションやソート)などを習ったり聞きかじったりしたと思います。でも、「プログラミング言語やアルゴリズムは習ったけど、実際に世の中で使われているようなアプリケーション(mixi、ニコニコ動画、Windows Media Playerなど)を作れる気がしないなぁ」なんてことはありませんか。

 もちろん、単にプログラミング言語やアルゴリズムを覚えただけではアプリケーションは作れませんね。現在開発されている多くのアプリケーションでは、他人が用意してくれた何らかのフレームワークを使って、その上にアプリケーションを構築することになります。

 現在のアプリケーション開発では従来の開発と異なり、自分で一からすべて開発することはまれです。画像の描画、動画の再生、データベースアクセスといったお決まりの処理を一から実装するのは非常に手間がかかります。.NET Frameworkの機能を活用することで、典型的な処理を簡単に記述することができます。

 例えば、ビットマップ画像を描画するコードを考えてみましょう。C++などの従来の開発環境では、描画領域のメモリ管理といった煩雑な処理を逐一記述する必要がありました(Figure 1左側)。最近では、煩雑な部分はフレームワーク側で行ってくれるため、非常にシンプルな記述でアプリケーション開発を行えます(Figure 1右側)。

Figure 1: .C++とC#のコードサンプル
Figure 1: .C++とC#のコードサンプル

本連載で取り扱う開発環境

 現在、アプリケーション開発では「プログラミング言語」「フレームワーク」「開発ツール」の3つが不可分なものとなっています。この3つのうちのどれか1つでも欠けると効率的な開発が行えません。

 本講座では、以下のプログラミング言語、フレームワーク、開発ツールを用いて説明を行います。

フレームワーク: .NET Framework

 前述のとおり、アプリケーション開発の土台となる部分です。Microsoftの.NET Frameworkは分野的にも技術層的にも広範囲をカバーするフレームワークです。

プログラミング言語: C#

 .NET Framework上でのアプリケーション開発を前提として作られているプログラミング言語で、.NET Frameworkの機能を最大限活用できます。

開発ツール: Visual Studio

 Windowsにおけるアプリケーション開発の支援ツールです。コード補完などの入力支援機能やアプリケーションのテンプレートが充実しています。機能が一部限定された無償版(Express Edition)も提供されています。

次のページ
フレームワークを使いこなすには全体像の把握が必須

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
C#たんと学ぶ/わりと硬派なソフトウェア開発講座連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

C#たん ソフトウェア開発講座 制作委員会(シーシャープタン)

ソフトウェアに求められる要求の高度化とともに大きくなる開発者への負担を、開発ツールやフレームワーク、時には萌え力を頼りに軽減できないか考えるプロジェクト。C#たんは単なるマスコットかと思いきや、割と毒舌。自分のことは棚に上げて、「萌えればいいってもんじゃないですよ?」が信条。twitter: @cs...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/5346 2011/01/20 12:38

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング