C1ColorPickerコントロールについて
ComponentOne Studio for SilverlightのC1ColorPickerコントロールは、Windowsフォームの色のダイアログボックスと同じような、対話式の色選択インターフェースを提供するコントロールです。透過性、16進数色表記、RGB(Red Green Blue)とHLS(Hue Saturation Lightness)のカラーモデルのサポートを含む豊富なビジュアル色入力インターフェースも備えています。
C1ColorPickerコントロールの表示モードについて
C1ColorPickerコントロールには、基本型(Basic)と拡張型(Advance)の2種類の表示形態があります。基本型(Basic)は、Microsoft Office 2007で使用されているカラーテーマと同様の20以上の定義済みカラーパレットを表示し、その中から色を選択するタイプです。各パレットの色はテーマに沿って調和がとれており、使用することで洗練された外観のアプリケーションを作成できます。
拡張型(Advance)は、カラーエディタを表示して、その中から色を選んでもらうタイプです。現在のパレットにない色を作成できます。
また、基本型と拡張型を2つとも表示させることも可能です。
基本型(Basic)C1ColorPickerコントロールの構成要素
基本型(Basic)C1ColorPickerコントロールは、次の要素から構成されています。
ドロップダウン矢印
C1ColorPickerコントロールのウィンドウを開きます。ドロップダウンウィンドウを表示する場所を、コントロールの上下、および状況ごとに自動的に切り替わるように指定できます。
[Basic]タブ
C1ColorPickerコントロールの表示モードを切り替えるタブです。
Selected Color
現在選択されている色がカラーピッカーのウィンドウに表示されます。
Picked Color
マウスでピックされた色が、カラーリストに赤色の境界線付きで表示されます。
Palette Colors
基本型(Basic)では、設定されたカラーパレットの色が反映されます。
Header Palette
パレットの基本色を表します。
Standard Colors
10色の標準色が表示されます。
Recent Colors
最近選択した色が最大10色まで表示されます。
拡張型(Advance)C1ColorPickerコントロールの構成要素
拡張型(Advance)C1ColorPickerコントロールは、次の要素から構成されています。
Color Slider
色スペクトルから色を選択するスライダです。
Color Field/Picked Color
[Picked Color]は、現在選択されている色を示します。[Color Slider]を移動して色合いを変えてから、[Color Field]で選択した色を調整します。
Transparency Slider
色の透過性を設定するスライダです。色は、不透過にすることも、部分的または完全な透過にすることもできます。
Color Preview
現在選択している色をプレビューします。
Transparency Value
色の透過性を数値で設定できます。透過性は、0
(完全に透過)と255
(完全に不透過:デフォルト)の間の整数に設定できます。
RGB Color
3つの数値ボックスにより、RGBカラーモデルを使って色を選択できます。
HSL Color
3つの数値ボックスにより、HSLカラーモデルを使って色を選択できます。
Hexadecimal Color
8桁の数値が表示されている場合、最初の2桁はFF
(不透過)から00
(透過)までの色の透過性を表し、下6桁は標準の16進数色の選択値を表します。ShowAlphaChannelプロパティがFalse
に設定されていると、下6桁のみが表示されます(透過値は表示されません)。
Selected Color
現在選択されている色がカラーピッカーのウィンドウに表示されます。
ドロップダウン矢印
C1ColorPickerコントロールのウィンドウを開きます。
[Advanced]タブ
C1ColorPickerコントロールの表示モードを切り替えるタブです。
カラーパレットについて
C1ColorPickerコントロールの表示モードが基本(Basic)モードの場合、前述のとおり、Microsoft Office 2007で使用されている20以上のカラーテーマの定義済みパレットを使うことができます。
カラーパレットを変更するには、Paletteプロパティに「Office2007ColorTheme列挙体」のメンバを指定します。Office2007ColorTheme列挙体メンバとして利用できるカラーパレットは次のとおりです。
メンバ名 | 値 | 説明 |
---|---|---|
Standard | 0 | 標準カラーテーマ |
Highlight | 1 | ハイライトカラーテーマ |
Office | 2 | オフィスカラーテーマ |
GrayScale | 3 | グレースケールカラーテーマ |
Apex | 4 | ひらめきカラーテーマ |
Aspect | 5 | シックカラーテーマ |
Civic | 6 | クールカラーテーマ |
Concourse | 7 | ビジネスカラーテーマ |
Equity | 8 | ジャパネスクカラーテーマ |
Flow | 9 | リゾートカラーテーマ |
Foundry | 10 | エコロジーカラーテーマ |
Median | 11 | デザートカラーテーマ |
Metro | 12 | メトロカラーテーマ |
Module | 13 | モジュールカラーテーマ |
Opulent | 14 | キュートカラーテーマ |
Oriel | 15 | スパイスカラーテーマ |
Origin | 16 | アースカラーテーマ |
Paper | 17 | ペーパーカラーテーマ |
Solstice | 18 | フレッシュカラーテーマ |
Technic | 19 | テクノロジーカラーテーマ |
Trek | 20 | トラベルカラーテーマ |
Urban | 21 | アーバンカラーテーマ |
Verve | 22 | ネオンカラーテーマ |
選択された色情報の取得と基本的なプロパティ
ユーザーがC1ColorPickerコントロールから色を選択すると、コントロールにはSelectedColorChangedイベントが発生し、C1ColorPickerコントロールのSelectedColorプロパティに選択した色がColor型で格納されます。
また、SelectedColorプロパティに値を設定しておくと、その色がコントロールの選択色ウィンドウに設定されます。