Eclipse PDT+Windows Azure Tools for Eclipse(WindowsAzure4e)による開発
次に、オープンソースの開発環境として有名なEclipseをベースとしたPHP用開発環境のEclipse PDT(PHP Development Tools Project)とWindows Azure Tools for Eclipseプラグインを使用した開発方法について解説します。
Eclipse PDT自体の詳細や使用方法については、「『Eclipse+PDT』でPHP開発 ~環境構築と使用方法」の記事を参照ください。
Windows Azure Tools for Eclipse(以降、WindowsAzure4e)プラグインをインストールすると、Windows Azureに対応したPHPアプリケーションを作成から、開発ファブリック(Development Fabric)での実行、クラウド環境への発行までを、Eclipse PDT上で行えるようになります。
開発環境を整える
それでは、Eclipse PDT+WindowsAzure4eの開発環境を整えてみましょう。今までとは異なる開発環境を準備する必要があります。
Windows Azure開発環境の準備
この部分は今までのVisual Studioによる開発の場合と同じです。次のようにWindows Azureの開発環境を整えます。今回は、Visual StudioおよびVisual Web Developerは不要です。
- サポートOS:Windows 7、Windows Vista SP1、Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2
- IIS 7.0 (ASP.NET、WCF HTTPアクティベーション、静的コンテンツ、CGIの各機能を有効にする)。特に今回はFastCGIを使用するため、CGIの有効化は必須
- SQL Server 2005 Express Editionまたはそれ以降
- 「修正プログラム:開発ファブリックでのFastCGIのサポート」の適用(Windows 7、Windows Server 2008 SP2以降では不要)
- 本稿執筆時点で最新の「Windows Azure Tools for Microsoft Visual Studio 1.2(2010 年 6 月)」と日本語用言語パック(同じページからダウンロード可能)。Windows Azure Tools for Microsoft Visual Studioをインストールすると、同時にWindows Azure SDKもインストールされます。今回はWindows Azure SDKのみを使用します
Eclipse PDTのインストール
次に、Eclipse PDTをインストールします。
「『Eclipse+PDT』でPHP開発 ~環境構築と使用方法」の記事の「Eclipse+PDTインストール」の部分を参考にして、Eclipse日本語化プロジェクトのPleiadesのサイトから、Eclipse 3.5 Galileoの「Pleiades All in One PHP」ディストリビューション(pleiades-e3.5-php-jre_20100226.zip)をダウンロードします。
そして、ダウンロードしたzipファイルを任意のフォルダ(ここでは「C:\pleiades」)に展開します。これだけで、Eclipse PDTのインストールは完了です。
WindowsAzure4eのインストール
最後に、WindowsAzure4eプラグインをインストールします。WindowsAzure4eは、Eclipse内から取得してインストールします。
[1]Eclipseを起動する
Eclipse PDTのインストールフォルダ(ここでは「C:\pleiades」)内の[eclipse]フォルダ内にあるeclipse.exeを起動します。起動時に[ワークスペース・ランチャー]ダイアログボックスが表示され、プロジェクトを保管するためのワークスペース・フォルダの位置を聞かれますので、任意のフォルダを指定し(ここでは既定の「../xampp/htdocs」)[OK]ボタンをクリックします。すると、Eclipseが起動します(図6)。

[2]WindowsAzure4eをインストールする
[ヘルプ]メニューの[新規ソフトウェアのインストール]をクリックします。すると、[インストール]ダイアログボックスが表示されます。[追加]ボタンをクリックします(図7)。
すると、[サイトの追加]ダイアログボックスが表示されます。[名前]ボックスには任意の名前(ここでは「Windows Azure Tools for Eclipse」)を入力し、[ロケーション]ボックスにはWindowsAzure4eの更新プログラムのURLである「http://www.windowsazure4e.org/update」を入力し、[OK]ボタンをクリックします(図8)。
[インストール]ダイアログボックスに表示が戻ります。[名前]一覧に表示されている[Windows Azure]と配下にある「Windows Azure Java SDK」、「Windows Azure PHP Development Toookit」、[Windows Azure Storage Explorer]のすべてのチェックボックスをオンにします(今回のサンプル作成では、「Windows Azure Java SDK」と[Windows Azure Storage Explorer]は使用しませんが、将来使用することを考えて一緒にインストールしておくと便利です)。そして[次へ]ボタンをクリックします。
次に表示されたダイアログボックスでも「次へ」ボタンをクリックします。その次に表示されたダイアログボックスでは、[ライセンス・テキスト]の内容を確認した後、[使用条件の条項に同意します]ラジオボタンをクリックし、[完了]ボタンをクリックします。すると、WindowsAzure4eのインストールが開始します。
インストール中に[セキュリティー警告]ダイアログボックスが表示されますが、[OK]ボタンをクリックします。インストールが完了すると、Eclipseの再起動を勧めるダイアログボックスが表示されるので[はい]をクリックします。すると、Eclipseが再起動し、[ようこそ]画面が表示されます。新たなメニュー項目として[Windows Azure]が追加され、Windows Azureに関連したさまざまな処理を実行できることが分かります(図9)。
[3]Windows Azure SDKフォルダの指定先を変更する
WindowsAzure4eが参照しているWindows Azure SDKフォルダの指定先を変更する必要があります。これは既定では、Windows Azure SDK 1.1の場所を指定しているためです。これを、Windows Azure SDK 1.2の場所に変更します。
[ウィンドウ]メニューの[設定]をクリックします。すると、「設定」ダイアログボックスが表示されます。左側の一覧から[Windows Azure]内の[設定]をクリックします。右側に表示された[Windows Azure SDK]ボックスの内容を「C:\Program Files\Windows Azure SDK\v1.2」に変更し、[OK]ボタンをクリックします(図10)。
[4]パースペクティブを[PHP Windows Azure]に変更する。
Eclipseのパースペクティブを、既定の[PHP]からWindows Azure開発用の[PHP Windows Azure]に変更しておきます。
[ウィンドウ]メニューの[パースペクティブを開く]続いて[その他]をクリックします。すると、[パースペクティブを開く]ダイアログボックスが表示されます。一覧から[PHP Windows Azure]をクリックし、[OK]ボタンをクリックします。
これで、Eclipse PDT+WindowsAzure4eの開発環境を整えることができました。

![図7:[インストール]ダイアログボックス](http://cz-cdn.shoeisha.jp/static/images/article/5518/5518_fig7.gif)
![図8:[サイトの追加]ダイアログボックス](http://cz-cdn.shoeisha.jp/static/images/article/5518/5518_fig8.gif)
![図9:新たに追加された[Windows Azure]メニュー](http://cz-cdn.shoeisha.jp/static/images/article/5518/5518_fig9.gif)
![図10:[設定]ダイアログボックス](http://cz-cdn.shoeisha.jp/static/images/article/5518/5518_fig10.gif)