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正式リリースされたWindows Azureの力

PHPによるWindows Azureアプリケーション開発

正式リリースされたWindows Azureの力(5)

Eclipse PDT+Windows Azure Tools for Eclipse(WindowsAzure4e)による開発

 次に、オープンソースの開発環境として有名なEclipseをベースとしたPHP用開発環境のEclipse PDT(PHP Development Tools Project)とWindows Azure Tools for Eclipseプラグインを使用した開発方法について解説します。

 Eclipse PDT自体の詳細や使用方法については、「『Eclipse+PDT』でPHP開発 ~環境構築と使用方法」の記事を参照ください。

 Windows Azure Tools for Eclipse(以降、WindowsAzure4e)プラグインをインストールすると、Windows Azureに対応したPHPアプリケーションを作成から、開発ファブリック(Development Fabric)での実行、クラウド環境への発行までを、Eclipse PDT上で行えるようになります。

開発環境を整える

 それでは、Eclipse PDT+WindowsAzure4eの開発環境を整えてみましょう。今までとは異なる開発環境を準備する必要があります。

Windows Azure開発環境の準備

 この部分は今までのVisual Studioによる開発の場合と同じです。次のようにWindows Azureの開発環境を整えます。今回は、Visual StudioおよびVisual Web Developerは不要です。

  • サポートOS:Windows 7、Windows Vista SP1、Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2
  • IIS 7.0 (ASP.NET、WCF HTTPアクティベーション、静的コンテンツ、CGIの各機能を有効にする)。特に今回はFastCGIを使用するため、CGIの有効化は必須
  • SQL Server 2005 Express Editionまたはそれ以降
  • 修正プログラム:開発ファブリックでのFastCGIのサポート」の適用(Windows 7、Windows Server 2008 SP2以降では不要)
  • 本稿執筆時点で最新の「Windows Azure Tools for Microsoft Visual Studio 1.2(2010 年 6 月)」と日本語用言語パック(同じページからダウンロード可能)。Windows Azure Tools for Microsoft Visual Studioをインストールすると、同時にWindows Azure SDKもインストールされます。今回はWindows Azure SDKのみを使用します

Eclipse PDTのインストール

 次に、Eclipse PDTをインストールします。

 「『Eclipse+PDT』でPHP開発 ~環境構築と使用方法」の記事の「Eclipse+PDTインストール」の部分を参考にして、Eclipse日本語化プロジェクトのPleiadesのサイトから、Eclipse 3.5 Galileoの「Pleiades All in One PHP」ディストリビューション(pleiades-e3.5-php-jre_20100226.zip)をダウンロードします。

 そして、ダウンロードしたzipファイルを任意のフォルダ(ここでは「C:\pleiades」)に展開します。これだけで、Eclipse PDTのインストールは完了です。

WindowsAzure4eのインストール

 最後に、WindowsAzure4eプラグインをインストールします。WindowsAzure4eは、Eclipse内から取得してインストールします。

[1]Eclipseを起動する

 Eclipse PDTのインストールフォルダ(ここでは「C:\pleiades」)内の[eclipse]フォルダ内にあるeclipse.exeを起動します。起動時に[ワークスペース・ランチャー]ダイアログボックスが表示され、プロジェクトを保管するためのワークスペース・フォルダの位置を聞かれますので、任意のフォルダを指定し(ここでは既定の「../xampp/htdocs」)[OK]ボタンをクリックします。すると、Eclipseが起動します(図6)。

図6:Eclipseの起動時画面
図6:Eclipseの起動時画面
[2]WindowsAzure4eをインストールする

 [ヘルプ]メニューの[新規ソフトウェアのインストール]をクリックします。すると、[インストール]ダイアログボックスが表示されます。[追加]ボタンをクリックします(図7)。

図7:[インストール]ダイアログボックス
図7:[インストール]ダイアログボックス

 すると、[サイトの追加]ダイアログボックスが表示されます。[名前]ボックスには任意の名前(ここでは「Windows Azure Tools for Eclipse」)を入力し、[ロケーション]ボックスにはWindowsAzure4eの更新プログラムのURLである「http://www.windowsazure4e.org/update」を入力し、[OK]ボタンをクリックします(図8)。

図8:[サイトの追加]ダイアログボックス
図8:[サイトの追加]ダイアログボックス

 [インストール]ダイアログボックスに表示が戻ります。[名前]一覧に表示されている[Windows Azure]と配下にある「Windows Azure Java SDK」、「Windows Azure PHP Development Toookit」、[Windows Azure Storage Explorer]のすべてのチェックボックスをオンにします(今回のサンプル作成では、「Windows Azure Java SDK」と[Windows Azure Storage Explorer]は使用しませんが、将来使用することを考えて一緒にインストールしておくと便利です)。そして[次へ]ボタンをクリックします。

 次に表示されたダイアログボックスでも「次へ」ボタンをクリックします。その次に表示されたダイアログボックスでは、[ライセンス・テキスト]の内容を確認した後、[使用条件の条項に同意します]ラジオボタンをクリックし、[完了]ボタンをクリックします。すると、WindowsAzure4eのインストールが開始します。

 インストール中に[セキュリティー警告]ダイアログボックスが表示されますが、[OK]ボタンをクリックします。インストールが完了すると、Eclipseの再起動を勧めるダイアログボックスが表示されるので[はい]をクリックします。すると、Eclipseが再起動し、[ようこそ]画面が表示されます。新たなメニュー項目として[Windows Azure]が追加され、Windows Azureに関連したさまざまな処理を実行できることが分かります(図9)。

図9:新たに追加された[Windows Azure]メニュー
図9:新たに追加された[Windows Azure]メニュー
[3]Windows Azure SDKフォルダの指定先を変更する

 WindowsAzure4eが参照しているWindows Azure SDKフォルダの指定先を変更する必要があります。これは既定では、Windows Azure SDK 1.1の場所を指定しているためです。これを、Windows Azure SDK 1.2の場所に変更します。

 [ウィンドウ]メニューの[設定]をクリックします。すると、「設定」ダイアログボックスが表示されます。左側の一覧から[Windows Azure]内の[設定]をクリックします。右側に表示された[Windows Azure SDK]ボックスの内容を「C:\Program Files\Windows Azure SDK\v1.2」に変更し、[OK]ボタンをクリックします(図10)。

図10:[設定]ダイアログボックス
図10:[設定]ダイアログボックス
[4]パースペクティブを[PHP Windows Azure]に変更する。

 Eclipseのパースペクティブを、既定の[PHP]からWindows Azure開発用の[PHP Windows Azure]に変更しておきます。

 [ウィンドウ]メニューの[パースペクティブを開く]続いて[その他]をクリックします。すると、[パースペクティブを開く]ダイアログボックスが表示されます。一覧から[PHP Windows Azure]をクリックし、[OK]ボタンをクリックします。

 これで、Eclipse PDT+WindowsAzure4eの開発環境を整えることができました。

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるLaravel実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 広瀬 嘉久(株式会社ジェイテックジャパン)(ヒロセ ヨシヒサ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。 2026年時点での登録メンバは約50名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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