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Zend Framework入門

AJAX機能とのスムーズな連携 - Zend_Controllerの新しいアクションヘルパー -

Zend Frameworkによる実践的なPHPアプリケーション開発 31


出力形式の自動選択(ContextSwitch)

 普段はブラウザから見るページの内容を、専用アプリやAJAXで処理する関係でHTML形式以外のフォーマットで出力して欲しくなる場合があります。各フォーマットごとにアクションを作成すれば対応は可能ですが、それでは手間がかかります。

 ContextSwitchアクションヘルパーは、このように出力フォーマットを切り替えたい場合に便利です。この対応している出力フォーマットのことをコンテキストと呼びます。

 ContextSwitchアクションヘルパーを利用する手順としては(1)コントローラのinitメソッドでどのアクションが(追加で)どのコンテキストに対応しているかを指定し、(2)その追加したコンテキストに対応したビュースクリプトを作成します。

 例えば「index」コントローラの「context」アクションに、XML形式でもデータを出力させるようにします。そのためには、まずinitメソッドに次のように記述します。

リスト3 候補の作成(IndexController.php)
function init()
{
    /*(1)contextSwitchアクションヘルパーの取得 */
    $contextSwitch = $this->_helper->getHelper('contextSwitch');
    /*(2)アクションにフォーマットの追加 */
    $contextSwitch->addActionContext('context', 'xml');
    /*(3)contextSwitchの初期化 */
    $contextSwitch->initContext();
}

 まず(1)contextSwitchアクションヘルパーを取得した後、(2)どのアクションにどのフォーマットを追加するかを指定します。そして(3)contextSwitchアクションヘルパーの初期化を行います。

 このXMLでの出力に対応するビュースクリプトも準備します。通常、contextアクションに対応するビュースクリプトは「context.phtml」ですが、この「.phtml」の前にフォーマットの「xml」を追加した「context.xml.phtml」ファイルを作成します。

リスト4 XML形式のためのビュースクリプト(context.xml.phtml)
<?php
echo $this->Doctype('XHTML1_STRICT');
?>
<text>Test</text>

 このXML形式のデータを出力させるためにはアクセスする際、パラメータに「format」を指定します。これで「context.xml.phtml」で指定された内容で出力が行われます。

リスト5 フォーマットを指定したURLの例
http://~/index/context/format/xml

 ▼

<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Strict//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-strict.dtd"><text>Test</text>

 contextSwitchアクションヘルパーは、標準でXML形式とJSON形式の2種類のフォーマットに対応したコンテキストが準備されています。

contextSwitchアクションヘルパーが標準で対応しているフォーマット
フォーマット名 ヘッダ 出力
XML text/xml 標準では「~.xml.phtml」ビュースクリプトを描画
JSON application/json 標準ではZend_Viewのオブジェクトの変数をJSON形式で出力

 XML形式での出力は先程見た通りです。JSON形式は少し特殊で、デフォルトではビュースクリプトは必要ありません。その代わり、Zend_Viewのオブジェクトの変数をシリアライズしてJSON形式に変換したものを出力します。

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ContextSwitchでコンテキストを自作する

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるLaravel実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 風田 伸之(カゼタ ノブユキ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。 2026年時点での登録メンバは約50名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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