アジア太平洋地域のRIR(地域インターネットレジストリ)であるAPNICは1日(現地時間)、国際的にIPアドレスやドメイン名などを管理するIANA(Internet Assigned Numbers Authority)から、2つのIPv4アドレスブロックを分配された。これでIANAの在庫は予約済みの5ブロックのみとなり、事実上枯渇した。
IPv4アドレスは、現在256のブロックに分割されて扱われており、それぞれのブロックには約1,678万のIPアドレスが含まれている。インターネット利用の拡大によって消費スピードが増加し、新規のサービス事業者やユーザーに割り当てることができなくなるとして、数年前から在庫枯渇にむけてのポリシーが策定されてきた。このポリシーでは、最後の5つのアドレスブロックは世界5つのRIRにそれぞれ1つずつ分配される予定となっており、近日中にこの分配が行われるとIANAの在庫は払底することになる。
ただし、IPアドレスの管理は階層構造となっており、実際にインターネット事業者や利用者が使用するIPv4アドレスは、各地域のRIRでプールされているため、事業者がIPv4アドレスを新規に割り当てられなくなるのは、2011年後半以降と予想されている。
【関連リンク】
・【速報】IANAからAPNICへ、二つの/8ブロックが割り振られました(JPNIC)
・IANAからAPNICに申請で分配可能な最後のアドレスが割り振られました(IPv4アドレス枯渇対策タスクフォース)
・APNIC: Two /8s allocated to APNIC from IANA
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