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Windows Azure新機能チュートリアル

Windows AzureユーザーのためのNode.jsの基礎

Windows Azure 新機能チュートリアル(13)

ファイル操作

 ファイル操作は、ファイルシステムモジュールを使用します。前回は、Webサーバーを実行するためにHTTPモジュールを利用しました。このように、Node.jsではモジュールと呼ばれる構造化の仕組みが実装されており、HTTPやファイル操作など標準モジュールとして提供されています。

 ここでは、以下のような処理を考えてリスト4のように実装します。

 (1)「test.txt」ファイルに、「Hello World」と文字列を書き込む。

 (2)(1)で書き込んだファイルから内容を読み出して表示する。

リスト4 ファイルの読み書き例(sample3.js)
// (1)ファイルシステムモジュールの読み込み
var fs = require('fs');

// (2)ファイルに書き込み
fs.writeFile('test.txt', 'Hello World', function(err) {
    console.log('Write file.');
});

// (3)ファイルから読み込みコンソールに出力
fs.readFile('test.txt', 'utf8', function(err, data) {
  if(err)  {
    // (4)ファイルが見つからない
    console.log('File not found.');
  } else {
    console.log(data);
  }
});

 簡単に処理の流れを説明します。

 (1)require('fs')によってファイルシステムモジュールを読み込みます。

 (2)writeFileメソッドで「test.txt」ファイルに「Hello World」という文字列を書き込みます。

 (3)readFileメソッドで、「test.txt」ファイルの内容を読み込んでコンソールへ出力します。(4)はファイルが見つからなかった場合のエラー表示です。

 以上のような処理の流れであって、一見正しいようにも見えますが、多くの場合処理は正しく動作しないでしょう(図4)(注3)。

図4 正しくない動作例
図4 正しくない動作例
注3

 再度実行する際は、手動でtest.txtを削除してください。

 正しくは、「Hello World」が表示されなければなりません。前述したとおり、非同期メソッドでは順序性の保証はありません。今回の例で言えば、「File not found」と表示されないことから、writeFileメソッドによってファイルを作成している最中に、readFileメソッドによって読み込みが行われてしまったと考えられます。

 正しく動作させるためには、リスト5のように、writeFileメソッドに指定したコールバック関数の中で読み込み処理を実行することです。このように記述することで順序性が保証されます。

リスト5 ファイルの読み書き例(sample4.js)
var fs = require('fs');
fs.writeFile('test.txt', 'Hello World', function(err) {
  console.log('Write file.');
  // test.txt から読み込みコンソールに出力
  fs.readFile('test.txt', 'utf8', function(err, data) {
    if(err)  {
      console.log('File not found.');
    } else {
      console.log(data);
    }
  });
});

 以下はリスト5の実行結果です。「Hello World」が表示されることが確認できるでしょう(図5)。

図5 正しい実行例
図5 正しい実行例
補足 ファイルシステムの同期処理

 非同期処理を基本とするNode.jsですが、ファイルシステムモジュールには同期メソッドも用意されており、リスト6のように記述することもできます。ただし、同期メソッドは処理が完了するまでプロセス全体をブロックしてしまうため、扱いには注意が必要です。

リスト6 同期メソッド使用例(sample5.js)
var fs = require('fs');
// text.txt に 書き込み
fs.writeFileSync('test.txt', 'Hello World');

// test.txt から読み込みコンソールに出力
var data = fs.readFileSync('test.txt', 'utf8');
console.log(data);

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まとめ

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるLaravel実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。 2026年時点での登録メンバは約50名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

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