ファイル操作
ファイル操作は、ファイルシステムモジュールを使用します。前回は、Webサーバーを実行するためにHTTPモジュールを利用しました。このように、Node.jsではモジュールと呼ばれる構造化の仕組みが実装されており、HTTPやファイル操作など標準モジュールとして提供されています。
ここでは、以下のような処理を考えてリスト4のように実装します。
(1)「test.txt」ファイルに、「Hello World」と文字列を書き込む。
(2)(1)で書き込んだファイルから内容を読み出して表示する。
// (1)ファイルシステムモジュールの読み込み
var fs = require('fs');
// (2)ファイルに書き込み
fs.writeFile('test.txt', 'Hello World', function(err) {
console.log('Write file.');
});
// (3)ファイルから読み込みコンソールに出力
fs.readFile('test.txt', 'utf8', function(err, data) {
if(err) {
// (4)ファイルが見つからない
console.log('File not found.');
} else {
console.log(data);
}
});
簡単に処理の流れを説明します。
(1)require('fs')によってファイルシステムモジュールを読み込みます。
(2)writeFileメソッドで「test.txt」ファイルに「Hello World」という文字列を書き込みます。
(3)readFileメソッドで、「test.txt」ファイルの内容を読み込んでコンソールへ出力します。(4)はファイルが見つからなかった場合のエラー表示です。
以上のような処理の流れであって、一見正しいようにも見えますが、多くの場合処理は正しく動作しないでしょう(図4)(注3)。
再度実行する際は、手動でtest.txtを削除してください。
正しくは、「Hello World」が表示されなければなりません。前述したとおり、非同期メソッドでは順序性の保証はありません。今回の例で言えば、「File not found」と表示されないことから、writeFileメソッドによってファイルを作成している最中に、readFileメソッドによって読み込みが行われてしまったと考えられます。
正しく動作させるためには、リスト5のように、writeFileメソッドに指定したコールバック関数の中で読み込み処理を実行することです。このように記述することで順序性が保証されます。
var fs = require('fs');
fs.writeFile('test.txt', 'Hello World', function(err) {
console.log('Write file.');
// test.txt から読み込みコンソールに出力
fs.readFile('test.txt', 'utf8', function(err, data) {
if(err) {
console.log('File not found.');
} else {
console.log(data);
}
});
});
以下はリスト5の実行結果です。「Hello World」が表示されることが確認できるでしょう(図5)。
非同期処理を基本とするNode.jsですが、ファイルシステムモジュールには同期メソッドも用意されており、リスト6のように記述することもできます。ただし、同期メソッドは処理が完了するまでプロセス全体をブロックしてしまうため、扱いには注意が必要です。
var fs = require('fs');
// text.txt に 書き込み
fs.writeFileSync('test.txt', 'Hello World');
// test.txt から読み込みコンソールに出力
var data = fs.readFileSync('test.txt', 'utf8');
console.log(data);


