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Windows Azure新機能チュートリアル

Windows AzureユーザーのためのNode.js HTTPモジュールの基礎

Windows Azure 新機能チュートリアル(14)

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 本稿では、Windows Azure SDK for Node.jsを使ったNode.jsのHTTPサーバーの基本機能について紹介します。

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はじめに

 前回はNode.jsの基本について説明しました。今回も引き続きWindows Azureから少し離れて、Node.jsのHTTPモジュールを中心に説明していきます。

対象読者

 今回の対象読者は以下の通りです。

  • Node.jsに興味がある方
  • 前々回前回連載内容程度のWindows AzureとNode.jsの知識

必要な環境

 Node.jsの実行環境として以下を利用します。

  • Windows Azure SDK for Node.js

HTTPサーバ

 前々回では、Windows AzureでNode.jsを動作させるために簡単なHTTPサーバの実行例を紹介しましたが、HTTPサーバの作成から、リクエストイベントの登録、リッスンまでを1行で同時に行っていました。ここで紹介するリスト1は基本的に同じ動作ですが、解説するために細かく処理を分離して記述した例です。

[リスト1]HTTPサーバのサンプル(sample1.js)
//(1)HTTPモジュールの読み込み
var http = require('http');

//(2)HTTPサーバの作成
var server = http.createServer();

//(3)requestイベントの登録
var listener = function(request, response) {
  response.writeHead(200, {'Content-Type': 'text/plain'});
  response.end('Hello World\n');
};
server.on('request', listener);

//(4)サーバの起動
server.listen(8124);
console.log('Server running at http://127.0.0.1:8124/');

 処理の流れを説明します。

 (1)は、Node.js標準のHTTPモジュールを読み込みます。HTTP関連のAPIはHTTPモジュールで提供されています。

 (2)は、http.createServerメソッドを呼び出し、http.Serverオブジェクトを生成します。

 (3)は、http.Serverオブジェクトに、requestイベントを登録しています。requestイベントはクライアントからのコネクションの度に生成され、http.ServerRequestオブジェクト、http.ServerResponseオブジェクトを受け取ります。これらのオブジェクトの詳細については後述します。また、requestイベント以外にも、http.Serverオブジェクトが発行するイベントはいくつかあり、それらを下表に示します。

http.Serverクラスのイベント
イベント名 発生タイミング
request クライアントからのリクエスト時
connection 新しいTCPストリームが確立された時
close サーバがクローズした時に生成
checkContinue HTTPのExcept:100-continueリクエストがある時
upgrade HTTPヘッダにUpgradeヘッダがある場合
clientError クライアント接続がエラーになった時

 (4)最後に、listenメソッドにポート番号を指定して、サーバを起動します。

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト statemachine(statemachine)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

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