SQL Server開発の利便性を向上させるFileTable/シーケンスオブジェクト/ページング機能
進化したSQL Server 2012の新機能紹介(4)
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データベース側実装によるページング機能
アドホッククエリページングは、通常、アプリケーション側で実装されるページング機能をデータベース側の機能で実現しています。従来もROWNUMBER関数を使用し、疑似的にデータベース側ページングを実現していましたが、データベースの標準機能として提供されたことで性能の向上が期待できます。
この機能はORDER BY句を拡張したもので、ORDER BY句で並べ替えた後、結果を返す件数を指定できます。結果を返す位置として、指定件数をスキップした後に、指定した行数だけを返します。例えば、最初の100件をスキップして10件取得と指定すると、101件目から110件目までの結果が返ってきます(リスト5)。
SELECT * FROM TEST OFFSET 100 ROWS FETCH NEXT 10 ROWS ONLY;
「OFFSET 100 ROWS」は最初の100件をスキップし、「FETCH NEXT 10 ROWS ONLY」は結果を10件だけ取得すると定義しています。10件だけ取得は「TOP 10」と記述しても同じ結果になります。
「TOP」では数字しか指定できませんが、「FETCH NEXT」にはサブクエリを指定できます。例えば「FETCH NEXT (SELECT TEST FROM dbo.TEST WHERE Category = 1) ROWS ONLY」と記述でき、「TOP」よりも柔軟な指定が可能です。
まとめ
FileTableは、ユーザーにファイルをアップロードさせるようなシステムを開発する時、重宝されると思います。バイナリファイルの取り扱い改善のために追加されたFileStreamが、世代を重ねてFileTableへと拡張されたことで、より使いやすくなりました。
採番の自由が少なかったテーブル属性のIDENTITYに対して、シーケンスオブジェクトは採番の幅が広がります。Oracleを使用したことがある人にとってはなじみやすい反面、SQL Serverしか触ったことが無い人には多少使い分けに戸惑うかもしれません。実際、どのように使い分けるのが最適か、色々と試してみてください。
ページング機能がデータベース側で実装されたことで、アプリケーション層に負荷をかけ過ぎずデータベースにも負荷をかけずに、負荷のバランスをとれた実装をすることが可能になります。
参照ドキュメント
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山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)
静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるLaravel実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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WINGSプロジェクト 大和屋 貴仁(ヤマトヤ タカヒト)
<WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。 2026年時点での登録メンバは約50名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書、記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook
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