ビジネスオブジェクトの準備
重複値抽出のSQL命令を組み立てるロジックは、[App_Code]配下の「Unify.vb」にあります。「Public Class Unify」内の「Public Function getWMemberDataReader」の引数は以下のとおり、図6の上側の画面での指定条件を受け取り、その結果セットを返します。
なお、論理型の引数は「チェックがあればTRUE、なければFALSE」を受け取り、文字列型の引数は「条件があればその入力文字列、なければ空文字」を受け取ります。
↓対応列\データ型→ | 論理型 | 文字列型 |
姓(漢字) | chbSeiKanji | strSeiKanji |
名(漢字) | chbMeiKanji | strMeiKanji |
姓(カナ) | chbSeiKana | strSeiKana |
名(カナ) | chbMeiKana | strMeiKana |
住所1 | chbAddress1 | strAddress1 |
電話番号 | chbTelNum | strTelNum |
携帯番号 | chbMobileNum | strMobileNum |
まず、ロジックの効率化のため、3つの配列と初期値を下表のように設定します。
↓index\配列名→ | aryField(index) | aryCheck(index) | aryInput(index) |
0 | "SeiKanji" | 引数chbSeiKanjiの値 | 引数strSeiKanjiの値 |
1 | "MeiKanji" | 引数chbMeiKanjiの値 | 引数strMeiKanjiの値 |
2 | "SeiKana" | 引数chbSeiKanaの値 | 引数strSeiKanaの値 |
3 | "MeiKana" | 引数chbMeiKanaの値 | 引数strMeiKanaの値 |
4 | "Address1" | 引数chbAddress1の値 | 引数strAddress1の値 |
5 | "TelNum" | 引数chbTelNumの値 | 引数strTelNumの値 |
6 | "MobileNum" | 引数chbMobileNumの値 | 引数strMobileNumの値 |
次に、サブクエリー内の「WHERE」句の重複条件、「GROUP BY」句の列名、「WHERE」句の制約条件の格納用に、配列aryMulti、aryGroup、aryLimitをそれぞれ用意します。
配列化された引数を繰り返し走査し、重複チェックがあれば、aryMulti配列とaryGroup配列を拡張してSQL部分文字列を格納し、制約条件があれば、aryLimit配列を拡張してSQL部分文字列を格納していきます(制約条件については、ワイルドカード「%」が全角または「*」で指定された場合の変換や、NULL値が指定された場合も考慮しています)。
走査終了後、上記で準備した各配列を使って下図のようにSQLを組み立て、変数strSqlに格納しています。その後SQLコマンドを発行し、実行結果を戻り値として返します。
ちなみにJoin関数は、配列の要素を区切り文字で繋げた文字列を返す関数です。