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SQLによる条件付き重複データの抽出と単純な名寄せ

既存のRDBシステムに会員情報の名寄せ機能を追加する 第1回

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2012/09/13 14:00
目次

【実践編】単純な名寄せ処理の開発

 ここからは前半の理論を踏まえて、実際の開発例を示していきます。

サンプルの概要

 PCの役割は至って単純です。会員テーブルの各列について値が同じデータを表示し、操作者が同一人物と判断した行にチェックしてもらい、その指示に従って名寄せ処理を行うだけです。なお、検索データを絞り込むため、各列に条件を指定できるようにします。

  • (PC)会員検索画面を表示する
  • (操作者)値の重複チェックを行う列(例えば、姓と名)を選択する
  • (PC)選択指示に従い、会員データから結果(例えば、同姓同名リスト)を表示する
  • (操作者)同一人物と判断した行にチェックを入れて[名寄せ処理]をクリックする
  • (PC)チェックされた会員データについて名寄せ処理を行い、会員検索画面に戻る
図6 名寄せ処理におけるPCの役割
図6 名寄せ処理におけるPCの役割

 フリガナ列を指定すれば、複数の漢字表記がある苗字(阿部と安倍、渡辺と渡部など)や、異字体(高と髙、崎と﨑と嵜など)も同一画面に表示でき、判断が容易になります。

 また、電話番号、電子メールアドレスが同じならば、まず同一人物と判定できます。

 名寄せの方法には(1)余分なレコードを削除する、(2)複数レコードのフィールドを組み合わせる、が考えられますが、今回は(1)の方法で説明します。また、会員IDを外部キーに持つテーブルに連動した修正も必要ですが、今回は取り上げないことにします。

VB.NET+SQL Serverでの実装例

 完成サンプルは、ページ上部のサンプルファイルのリンクからダウンロードできます。解凍後、VWD2010を起動し[ファイル]-[Webサイトを開く]で開きます。動作は「Unify.aspx」を右クリックし、[ブラウザで表示]のクリックで確認できます。

 以下は、ポイントのみの説明になるので、サンプルと合わせてご確認の上、VWD2010での具体的な操作については、ASP.NET関連書籍などを参考にしてください。

  • 手順1 用意するテーブル
  • 手順2 ビジネスオブジェクトの準備
  • 手順3 画面の定義
  • 手順4 ロジックの定義

用意するテーブル

 Memberを以下のように定義し、データを格納しておきます。

表3 Memberのテーブル定義
No. 項目 列名 データ型 キー
1 会員ID MemberID int(自動連番)
2 姓(漢字) SeiKanji nvarchar(6)  
3 名(漢字) MeiKanji nvarchar(6)  
4 姓(カナ) SeiKana nvarchar(12)  
5 名(カナ) MeiKana nvarchar(12)  
6 郵便番号 ZipCode nvarchar(8)  
7 住所1 Address1 nvarchar(24)  
8 住所2 Address2 nvarchar(24)  
9 電話番号 TelNum nvarchar(13)  
10 携帯番号 MobileNum nvarchar(13)  
11 備考 Remarks nvarchar(50)  

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著者プロフィール

  • WINGSプロジェクト 遠藤 存(エンドウ アリ)

    <WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂...

  • 山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

    静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for ASP/ASP.NET。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。 主な著書に「入門シリーズ(サーバサイドAjax/XM...

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