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ComponentZine(ComponentOne)

グリッドデータをドラッグ&ドロップで操作し新しい表を作成する.NETアプリケーションを作る

「PowerTools ComponentOne Studio 2012J」のC1TrueDBGridコントロールを使った.NETアプリケーションの作成

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ドラッグ選択のキャンセルとExcelブック形式の保存処理

 最後に、2つのButtonコントロールのClickイベントハンドラの処理を作成します。

 1つは、ドラッグ&ドロップする行を間違えてしまった場合に備え、ドラッグ側のグリッドで一度選択した行のドラッグ機能をキャンセルする処理です。これは、プロシージャ(メソッド)「ResetDragDrop」を呼び出すだけです。

 もう一つは、ドロップ側のグリッドをExcelのブックとして保存する処理です。C1TrueDBGridコントロールは、グリッドデータをエクスポートする機能を持っており、その中の一つとしてExcelのワークシートに保存することができます。操作は簡単で、ExportToExcelメソッドを実行するだけです。引数は保存するファイル名です。たったこれだけでグリッドデータをExcelのワークシートに保存することができます。

ドラッグ&ドロップで作成したグリッドをExcelのワークシートに保存することができる
ドラッグ&ドロップで作成したグリッドをExcelのワークシートに保存することができる
Visual Basic
Private Sub Button1_Click(sender As System.Object, e As System.EventArgs) Handles Button1.Click
    ResetDragDrop()
End Sub

Private Sub Button2_Click(sender As System.Object, e As System.EventArgs) Handles Button2.Click

    '新しいグリッドの内容をExcelブックに保存
    If SaveFileDialog1.ShowDialog() = Windows.Forms.DialogResult.OK Then
        C1TrueDBGrid2.ExportToExcel(SaveFileDialog1.FileName)
    End If
End Sub
C#
private void button1_Click(object sender, EventArgs e)
{
    ResetDragDrop();
}

private void button2_Click(object sender, EventArgs e)
{
    // 新しいグリッドの内容をExcelブックに保存
    if (saveFileDialog1.ShowDialog() == System.Windows.Forms.DialogResult.OK)
    {
        c1TrueDBGrid2.ExportToExcel(saveFileDialog1.FileName);
    }
}

まとめ

 データベースのフロントエンドアプリケーションといえば、クエリでデータを抽出するのが主ですが、グリッドデータをドラッグ&ドロップして他のグリッドにコピー・移動できる機能は、データを選んで表を作成するのにとても有効です。

 しかも、列を指定してデータだけをコピーしますから、異なるフィールドデータでも組み合わせて新しいグリッドを作成することができます。

 データベースのデータを自由に組み合わせて表を作成したい時などにはもってこいの機能といえます。

参考資料

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この記事の著者

瀬戸 遥(セト ハルカ)

8ビットコンピュータの時代からBASICを使い、C言語を独習で学びWindows 3.1のフリーソフトを作成、NiftyServeのフォーラムなどで配布。Excel VBAとVisual Basic関連の解説書を中心に現在まで40冊以上の書籍を出版。近著に、「ExcelユーザーのためのAccess再...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/6923 2012/12/27 14:00

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