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Scott Guthrie氏 Blog翻訳

Windows Azure: IaaSが一般利用可能に

連載:ScottGu's Blog翻訳

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Windows Azure仮想ネットワーク

 Windows Azure仮想マシンの一般公開とともに、Windows Azure仮想ネットワークの一般公開についても告知しました。

 Windows Azure仮想ネットワークにより、以下のタスクが可能になります。

持続性のあるプライベートIPで仮想プライベートネットワークを作成

 仮想ネットワークを使用してWindows Azureに使用したいプライベートIPv4スペース(10.x、172.x、192.x)をWindows Azureに持ち込めます。さらに、仮想ネットワーク内の仮想マシンは、ハードが落ちた場合などでも安定したプライベートのIPアドレスを保持します。

サイト間のIPsec VPNでクロスプレミス接続

 オンプレミスのネットワークをWindows Azureに拡張して、IPSec接続を介するために仮想ネットワークゲートウェイを使用して企業の既存のネットワークの一部として、Windows Azureの仮想マシンを扱うことができます。これを行うために、CiscoやJuniperなどの標準のVPNデバイスをサポートしています。

独自のDNSサーバの設定

 仮想ネットワークを使用して、オンプレミスのDNSサーバまたは同じ仮想ネットワーク上のWindows Azureで実行されているDNSサーバーへ仮想マシンをポイントできます。これにより、Windows Server Active DirectoryドメインコントローラをWindows Azure上で実行することができます。

信頼およびセキュリティの境界線を拡張

 仮想ネットワークへ仮想マシンを展開すると、信頼の境界線を仮想ネットワークまで拡張します。1つの仮想ネットワーク内に複数の仮想マシンやクラウドサービスを作成でき、それらをプライベートアドレススペースを使用して通信させることができます。これにより、各仮想マシン間、また仮想マシンと別のクラウドサービスにあるWeb/ワーカーロールとの間でも、パブリックIPアドレスを通さずに通信できるようになります。さらに、サービスから隔離された追加レイヤーを提供することで、仮想ネットワーク外の仮想マシンは、確認することができなくなったり、仮想ネットワーク内でホストされているサービスに接続することができなくなります。

仮想ネットワークの作成

 Windows Azureで仮想ネットワークを作成するのは簡単で、ポータルの左下にあるNEWコマンドをクリックして、NETWORKS->VIRTUAL NETWORK->QUICK CREATE(またはCUSTOM CREATE)オプションを使用して新しい仮想ネットワークを使用するだけです。

 仮想ネットワークは、Windows Azureで無償で作成および使用できます。VPNのゲートウェイサポートを有効にした場合にのみ追加料金(ポイント場所に応じた1時間ごと+帯域幅使用料金)が発生します。仮想ネットワークや、仮想マシンの実装方法についての詳細は、ここから確認できます。

新しいVMイメージテンプレート(SQL Server、BizTalk、SharePointイメージを含む)

 今回のWindows Azureリリースには、いくつか新しいVMイメージテンプレートが含まれており、新しい仮想マシンを簡単に作成および実行できます。この中には、新しいSQL Server 2012イメージ(標準およびエンタープライズ・エディションを含む)、新しいBizTalk Server 2013イメージ(評価、標準およびエンタープライズ・エディションを含む)、新しいSharePoint Server 2013イメージなどがあります。

1時間ごとの請求

 なるべく簡単で早く使用できるように、SQL ServerやBizTalk Serverのイメージも1時間ごとの請求モデルが可能になっており、これらのサーバに対して前金を支払う必要はありません。その代わり、イメージを展開した場合に、ソフトを実行した時間分の標準OSレートで追加料金が発生します。これにより、(前金なく使用分だけ支払うので)非常に柔軟に使用を開始できるようになります。1時間ごとのレートについての詳細は、ここでご確認ください。

SQL Server、BizTalk、SharePointサーバの詳細

 Windows Azure仮想マシンのSQL Serverを展開する方法については、ここから、BizTalk Serverについては、ここからご確認ください。

 Windows Azure上で、SharePointを簡単に使用開始するため、また完全なSharePointファームの自動化を可能にするための、SharePointの展開ガイドやPowerShellスクリプトを今週リリースする予定です。展開が完了すれば、PowerShellを使用して直接SharePoint 2013を管理できます。

次のページ
新しいVMサイズ(大きいメモリオプションを含む)

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この記事の著者

WINGSプロジェクト Chica(チカ)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

Scott Guthrie(Scott Guthrie)

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