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プロダクト開発を効率化、繰り返されるデザインとコードの引き渡しをスムーズにする「Figma Dev Mode」とは?

【23-B-2】多くの開発者が知らないFigmaのポテンシャル〜Figma APIやDev Modeを活用したフロントエンド開発

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 Figmaといえばデザイナー向けデザインツール「Figma Design」が有名なので「なぜ開発者向けのデブサミに登場?」と思うかもしれない。実は近年Figmaは開発者向け機能も強化しており、2023年には「Dev Mode」をリリースした。これがフロントエンド開発の効率化にどのように寄与するか、Figma JapanでDesigner Advocateをしているリー・コーリー氏と谷拓樹氏が解説する。

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繰り返されるデザインとコードの引き渡しを効率化するには

 プロダクト開発においてデザインと機能は両軸となる要素なので、開発過程ではデザイナーと開発者が効率良くコミュニケーションできると望ましい。そこで近年、デザイナー向け「Figma Design」を提供しているFigmaは、デザインをコードに変換するためのツール「Figma Dev Mode」(以下、Dev Mode)をリリースした。

 Dev Modeはデザイナーが作成したデザインを開発者に「ハンドオフ(引き渡す)」する場面で効率化できるのが強みだ。ハンドオフが確実かつ効率的にできれば開発者に大きな恩恵をもたらす。またデザインとコードの整合性を保つのも役立つ。

Figma Japan株式会社 Designer Advocate リー・コーリー氏
Figma Japan株式会社 Designer Advocate リー・コーリー氏

 開発プロジェクトでは、何らかのソリューションを探索し、デザイナーがデザインを磨いて整理したうえで、開発者に共有して、そこから開発者が機能を実装して、最終的に機能がリリースされるといった流れをたどる。しかし、デザイナーから開発者へデザインがバトンのように渡されるのが、1度きりとは限らない。何度も行き来しながら洗練させていくのが現実だ。

図:資料 14ページ
プロダクト開発する際のハンドオフの現実

 Figma Japan リー・コーリー氏は「デザイナーがデザインを作ると、PMやエンジニアとコミュニケーションして、デザインを調整することがあります。その過程でJiraのアップデート、先行して開発コードを書くことも。こうした現実的なコラボレーションに合わせてDev Modeが作られています」と説明する。

 Dev Modeは、デザイナーと開発者の間をつなぐ架け橋と考えてもいいだろう。Figma Japan 谷拓樹氏はデザインとコード実装の連携のポイントとして「共通語彙を採用すること」と言う。

 デザインのフェーズでは、デザインを作るための設計ガイドラインの定義、色やフォントなどを含めたスタイル(見た目)、UIコンポーネントの定義や命名規則などを考案する。一方、実装フェーズでも開発ガイドラインやスキーマ定義などがある。

 いろんな決め事があるなかで、デザイナーと開発者の両者をつなげる共通語彙がないと「デザインでいうところのコレは、実装上ではコレ」と翻訳コストが発生したり、誤解により手戻りが発生したりと、非効率なことが起きてしまう。不要なやりとりを極力減らしてなめらかにコラボレーションできるようにするのがDev Modeだ。

次のページ
デザイナーと開発者の架け橋となるDev Modeとは

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

フリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Onlineの取材・記事や、EnterpriseZine/Security Onlineキュレーターも担当しています。Webサイト:http://emiekayama.net

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川又 眞(カワマタ シン)

インタビュー、ポートレート、商品撮影写真をWeb雑誌中心に活動。

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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

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提供:Figma Japan株式会社

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