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Java EE 6 開発入門

JAX-RSを使ったWebサービスの作成

Java EE 6 開発入門(8)


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ダウンロード サンプルファイル (20.4 KB)
ダウンロード SampleApp7.zip (20.5 KB)

パラメータとURIパス

 では先ほど生成されたリソースクラスに対してGETメソッドの内容を実装して、動作確認をします。生成された@GETを実装するメソッドは以下のようになっていました。

リスト2 リソースクラス UserResource.java
@Path("user")
public class UserResource {
    …(中略)…
    @GET
    @Produces("text/plain")
    public String getText() {
        //TODO return proper representation object
        throw new UnsupportedOperationException();
    }
    …(中略)…
}

 getText()メソッドはStringで値を返すよう定義しており、このメソッドはまだ実装していないのでUnsupportedOperationExceptionを返しています。この内容を修正していきましょう。

 まずは単純に何らかの文字列を返す、非常に簡単な機能を実装します。次のようにgetText()メソッドの内容を修正してみましょう。

リスト3 @GETメソッド変更後のリソースクラス UserResource.java
@Path("user")
public class UserResource {
    …(中略)…
    @GET
    @Produces("text/plain")
    public String getText() {
        return "This is JAX-RS Message.";
    }
    …(中略)…
}

 これでリソースクラスの準備はできましたので、実際にサーバーを動作してからリソースを取得してみましょう。まずはサーバーへアプリケーションを搭載(デプロイ)します。次の図のように、SampleAppプロジェクトを選択し、右クリックを押して「デプロイ」を選択します(デプロイは初回のみ行います。デプロイ後に変更したクラスは自動的にサーバーへ反映されます)。

図10 サーバーへアプリケーションをデプロイ
図10 サーバーへアプリケーションをデプロイ

 デプロイを選択すると、自動的にGlassFishサーバーが起動し、プロジェクトが配置されます。サーバーが起動完了するまでに数秒~数十秒必要です。無事サーバーの起動が完了したらテストを行い、先ほど編集したメッセージが出力されるかを確認します。

 テストの開始方法は、以下の図のようにSampleAppプロジェクト内の「RESTful Webサービス」内にある「UserResource[user]」を選択して右クリックをし、「テスト・リソースURI」を選びます。

図11 RESTful Webサービスのテスト選択
図11 RESTful Webサービスのテスト選択

 テスト・リソースURIを選択すると、ブラウザが自動的に起動してアドレスバーに次のURIが入力され、次の図の画面が表示されます。

  • http://localhost:8080/SampleApp/webresources/user
図12 Webサービスのテスト結果
図12 Webサービスのテスト結果

 先ほどGETメソッドに編集した「This is JAX-RS Message.」が表示されたことを確認できました。今回の例では@Producesで「text/plain」と設定していますので、ブラウザはそのままテキストを表示していますが、他にもHTMLやJSON形式のデータも選べます。

まとめ

 今回はJAX-RSでWebサービスを作成し、確認するところまで紹介しました。次回は作成したWebサービスに対して、機能を追加していきます。

参考文献

修正履歴

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 東 浩二(アズマ コウジ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

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