まとめ
PyCon Taiwan雑感
清水川です。最後にPyCon Taiwanに参加した感想をざっと紹介します。
PyCon Taiwan 2013は2012年と比べて以下の部分が変更、改良されていました。
- 朝食が付いた
- 3トラックに増えた(去年は1トラック)
- 英語トラックができた(去年はKeynoteのみ英語)
- レセプションとBoFができた
- Web系の発表が多少増え、数学系が多少減り、発表が多方面になった
- サイトに日本語情報があった
- 日本人のセッション発表者がいた(去年はPyCon JP紹介のみ)
PyCon Taiwanは台湾のイベントですが、日本を含む海外からの参加者が困ることはあまりありませんでした。困ったときはスタッフに英語で話しかければだいたいなんとか会話が成り立って、問題を解消できました。また、PyCon TaiwanのChairpersonのYung-Yu Chen氏や、SecretaryのTim Hsu氏は私達のような海外からの来客に対して、積極的に現地の発表者を紹介してくれたり、内輪にとどまらず行動してくれたのが嬉しかったですね。
会場は中央研究院の国際会議場というホールのある建物で、主ホール500人程度、大会議場80人くらいを2つ、合計3部屋を使用しました。主ホール前に広い空間があってティーブレイク時にはそこに軽食が用意されました。室内は飲食禁止でしたがあまり気になりませんでした。セッション疲れした人は主ホール前空間やあちこちにある廊下のテーブルなどでのんびりしたり飲食していました。休憩できるエリアが各部屋に隣接しているのは良かったです。
国際カンファレンスとして見たとき、言葉の壁や文化の違いなどがあると思いますが、目に見える範囲で積極的に対処しているようには思いませんでした。日本の場合、英語のキーノートなどは同時通訳を行ったりもしますが、そういった事もありませんでした。実際のところ困ることは少なかったので、困らないように準備されていたのかもしれません。時々、レセプションやクロージングでは中国語のみでアナウンスが行われたりしたため、中国語が分からない参加者は集合写真に移動するのが伝わっていなかったようです。これはPyConJPにも言えることですが、国内イベントであってもある程度海外参加者がいる場合は、全体の案内については英語で行いたいところです。そういえば、イベント自体は2日とも17時台に終了したため、海外組としてはその後行動しやすかったため助かりました。
国外からの参加者としてPyCon Taiwanを見てみると、英語トラックがあり、基調講演はすべて英語だったこともあり、発表を聞くのに困ることはありませんでした。聞きたい発表があったかというと、個人的にはWeb系が少なかったため聞いて分かる内容が少なかったのですが、Web系の他に数値計算、情報処理、ハードウェア、等々、多分野の発表がまんべんなくあったように思います。また、自分はSphinxの発表を行ったこともあり、それをきっかけに現地のSphinxの利用状況や情報交換などを行えたのがよかったですね。PyCon Taiwanでの発表も、スライドや動画が順次公開されてきています。PyCon Taiwanに限りませんが、今の時代、発表を見て情報を得るだけであればわざわざ海外・現地まで行く必要は少なくなってきました。こういうイベントには、学びに行くだけではなく情報交換と交流の場として積極的に行動した方が得られるものが多そうです。そのためにも、事前に質問や交流のネタを持っていけると、より楽しめそうですね。
なお、余分にもらってきたPyCon TaiwanイベントTシャツはPyCon APACスタッフに配ったのですが、サイズがS2枚とMとXXLしかなかったため、受け取れる人が限られてしまいました。偏ったサイズがあまるのはどこでも同じ悩みのようです。
また、PyCon Taiwanでの発表動画はYouTubeで順次公開されているようです。
続きはPyCon APAC 2013 in Japanで
最後に、世界中で開催されているPyConの一つとし、今年は日本でPyCon APAC 2013 in Japanが開催されます。今年は昨年までのPyCon JPではなく、APAC(アジア太平洋地域)を対象としているため、より国際的なイベントとなる予定です。
現在、スポンサーの募集を募集中です。ぜひこの機会にPyConのスポンサーになってみませんか? ご連絡お待ちしております。
また、参加登録も始まっています。日本のみならず各国から集まってくるPythonistaと時間を共有して、楽しく過ごしましょう! それでは、PyCon APAC 2013 in Japanでお会いしましょう。