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「PyCon Taiwan 2013」レポート

PyCon Taiwan 2013レポート
~二日目

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セッションの紹介

當 Python 遇上魔術方塊

 鈴木たかのりです。ここでは「當 Python 遇上魔術方塊」というセッションについて紹介します。このセッションではルービックキューブ(魔術方塊)の解き方の解説と、それをPythonで実装したpyRubiksついて紹介していました。

戴嘉駿(darkgerm)氏
戴嘉駿(darkgerm)氏

 前半はルービックキューブの解き方を、図を交えてわかりやすく紹介していました。最初に「爆力解(?)」というのがあって、それはもしや?と思ったら想定通りでした。昔よくやりました。

爆力解
爆力解

 その後は手書きメモなども交えて、いろいろな解き方について説明がありました。ルービックキューブの解き方には色んな種類があるんですね。私は爆力解以外で自力で6面揃えたことがない気がします。

 さて、後半はルービックキューブを自動で解くpyRubiksについての解説になります。コードはbitbucketで公開されているようです(https://bitbucket.org/darkgerm/pyrubiks)。

 pyRubiksは以下のように、いくつかの部分にわかれているようです。

  • 実際のルービックキューブをSimpleCVで読み取りXMLファイルを出力
  • XML fileをXML parserを使ってcube classのコードに変換
  • cubeSolverでルービックキューブを解き、解く手順を出力
  • VPythonで実際の動作をアニメーション表示

 また、cubeSolverの部分はNumPyを、実際の解き方はFridrich Methodというものを使っているそうです。

pyRubiksの全体像
pyRubiksの全体像

 発表者はルービックキューブが非常好きなようで、いろいろなPythonのモジュールを使ってルービックキューブを解くプログラムを作っていて、趣向の変わった面白い発表でした。

駭客看 Django

 清水川です。PyCon TaiwanではWebフレームワーク系の発表が少なく、Django,Pyramid,Ploneの発表が1つずつでした。その中の1つ、Djangoの発表はWebフレームワークの紹介ではなく、Djangoをどうやってクラックするかという内容でした。

 発表タイトルの「駭客看 Django」は日本語で「Hackerから見たDjango」という感じみたいですね。発表の前半ではDjangoとRailsを対象にした脆弱性数の比較などを紹介していました。また、中盤からは今のDjangoにどのような弱い点があって、そこをどうやって突破するのかといった実例を紹介していました。結論としては、Djangoは十分にセキュアな作りになっているんだけど、使い方を間違えると脆弱性を作り込んでしまう、という話でした。Djangoを使っている人は、一読する価値があるのではないかと思います。

Djangoのセキュリティー話に20人以上が立ち見
Djangoのセキュリティー話に20人以上が立ち見

 なお、発表者のOrange氏の専門はセキュリティー分野で、Djangoについては1週間ほどさわったばかりでこの発表を行ったそうです。

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データサイエンス系のセッション紹介

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この記事の著者

鈴木 たかのり(スズキ タカノリ)

PyCon JP 2016座長。 株式会社ビープラウド所属部内のサイトを作るためにZope/Ploneと出会い、その後必要にかられてPythonを使い始める。PyCon JPでは2011年1月のPyCo...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

清水川 貴之(シミズカワ タカユキ)

ドキュメンテーションツール Sphinx のメンテナ。 Sphinx-users.jp 運営。 一般社団法人PyConJP理事。 株式会社ビープラウド所属。 著書/訳書:「Pythonプロフェッショナルプログラミング第2版」「Sphinxをはじめよう」「Pythonプロフェッショナルプログラミング」「エキスパートPythonプログラミング」。 http://about.me/shimizukawa

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

宵 勇樹(ヨイ ユウキ)

PyCon JP 2012お手伝い。Pythonは主にTwitter Botを作るのに使用。機械学習にも興味があり、PRML勉強会,R,Web Mining系の勉強会を主催、参加。Twitter: @showyou サイト: White scenery @showyou

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/7238 2013/07/19 14:00

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