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ASP.NET MVCからGoogle Analytics APIを使用する

.NETからGoogle Analytics APIを呼び出し、データを取得する

ASP.NET MVCからGoogle Analytics APIを使用する(後編)

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AuthCallbackController継承クラスの追加

 次に、ASP.NET MVC(バージョン5)の空コントローラとして、「MyAuthCallbackController」を作成します。このコントローラは、OAuth認可時に戻ってくるコールバックのコントローラです。基本的な処理は、スーパークラスであるAuthCallbackControllerに記載されているため、あまり多くの処理を記述する必要はありません。

AuthCallbackController継承クラスのコード(MyAuthCallbackController.cs)
using GaMvcSample.Infra;
using Google.Apis.Auth.OAuth2.Mvc;
using Google.Apis.Auth.OAuth2.Mvc.Controllers;
using Google.Apis.Auth.OAuth2.Responses;
using System.Web.Mvc;

namespace GaMvcSample.Controllers
{
    // OAuth認可時に戻ってくるコールバックのコントローラ
    public class MyAuthCallbackController : AuthCallbackController
    {
        // (1)認証に使うAppFlowMetadataを指定
        protected override FlowMetadata FlowData
        {
            get
            {
                return new MyFlowMetadata();
            }
        }

        // (2)認証がエラーの際に呼び出されるメソッド
        protected override ActionResult OnTokenError(TokenErrorResponse errorResponse)
        {
            ViewBag.ErrorMessage = errorResponse.ToString();
            return View();
        }

        // (3)認証後に呼び出されるメソッド         
        //[AsyncTimeout(30000)]
        //public async override Task<ActionResult> IndexAsync(AuthorizationCodeResponseUrl authorizationCode,
        //    CancellationToken taskCancellationToken)
        //{
        //    // スーパークラスの処理をそのまま実行
        //    try
        //    {
        //        return await base.IndexAsync(authorizationCode, taskCancellationToken);
        //    }
        //    catch (Exception e)
        //    {
        //        // クライアントシークレットが間違っている場合等のエラー
        //        ViewBag.ErrorMessage = e.ToString();
        //        return View();
        //    }
        //}
    }
}

 このクラスでは、Googleの認証画面から戻ってきた時の設定をします。

 (1)のFlowDataプロパティでは、認証に使うAppFlowMetadataを指定するだけです。

 (2)のOnTokenErrorメソッドでは、認証画面からの戻りが正常ではない場合の処理を記述します。例えばGoogle Analyticsデータの使用を拒否した場合に発生します。ここでは、非認可時に表示するページ「Views\MyAuthCallback\IndexAsync.cshtml」にエラーメッセージを渡して表示しています。

IndexAsync.cshtmlのコード(IndexAsync.cshtml)
using GaMvcSample.Infra;
@{
    ViewBag.Title = "About";
}
<h2>認証エラーです</h2>
<h3>@ViewBag.ErrorMessage</h3>

 最後の(3)のIndexAsyncメソッドでは、認証画面から戻ってきた時に呼び出されています。この例では、コールバックされてからのタイムアウト時刻をデフォルトの10秒から30秒に延長していますが、特にオーバーライドしなくても問題ありません。

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HomeControllerの修正

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この記事の著者

WINGSプロジェクト 青木 淳夫(アオキ アツオ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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