Webサービスを通じた空間情報の共有
最後に、Webサービスを通じた空間情報の共有について見ていきましょう。この分野のアプリケーションおよびWebサービスは複数ありますので、いくつかに絞ってご紹介します。図7はOccipital 360 PANORAMA(iPhoneおよびBlackBerry対応)による全天球撮影したデータをWebサービスを通じて共有したものです(参考URL:http://360.io/ccTmJU)。当該Webサービスは北米に拠点を置くPeer1 Hosting内で稼働しているようです。
非常に多彩な空間情報の表現方法をWebサービス上に備えており、パノラマ技術を用いたスモールプラネット化およびラビットホール化に標準で対応しています。私も彼等サイトおよびiPhoneアプリケーションを愛用しています。Occipital 360PANORAMAはAR技術を用いた全天球撮影が可能であり、機器や機材の追加購入を必要としていないため、非常に手軽に全天球撮影を行えるツールです。しかし、全天球撮影にあたり撮影した複数の写真を合成するため、ズレやムラが画像データに載ってくる点は致し方ありません。まず全天球カメラによる撮影を試してみたい方にはオススメです。
つぎにご紹介するのは「全天球撮影データを共有する」Google Photo Shpereです(図8)。GoogleからAndroid向け全天球カメラ・アプリケーションとしてPhoto Sphereが提供されているのに加え、さまざまな機材で撮影された全天球画像データを共有するWebサービスも備えています。Google Mapに自分自身が撮った全天球撮影データを追加することで、多くの友人・知人さらには不特定多数へと共有できます。まだまだ始まったばかりのサービスですが、今後の展開に期待といったところです。
さて次回は、手軽にできる全天球撮影およびパノラマ技術による空間情報の表現方法や、具体的なアプリケーション利用例について解説していきます。ぜひ、いままで見たことのない写真が手軽に撮れる体験をしていただければと思います。
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松本 直人(マツモト ナオト)
1996年より特別第二種通信事業者のエンジニアとしてインターネット網整備に従事。その後システム・コンサルタント,ビジネス・コンサルタントを経て2010年より,さくらインターネット株式会社 / さくらインターネット 研究所 上級研究員。(2016年より一時退任)研究テーマはネットワーク仮想化など。3~5年先に必要とされる技術研究に取り組み、世の中に情報共有することを活動基本としている。著書: 『モノのインターネットのコトハジメ』,『角川インターネット講座 ~ビッグデータを開拓せよ~』など多数。情報処理学会 インターネットと運用技術研究会 幹事
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