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Jenkinsで実現するJava EEアプリケーションの自動ビルドと自動デプロイ

Jenkinsを利用した「WebSphere Application Sever Liberty Core」へのデプロイの定期実行化

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Jenkinsのインストールと設定(1)

 ここからJenkinsのインストールと設定を行っていきたいと思います。

Jenkinsのダウンロード

 Jenkinsは、http://jenkins-ci.org/からダウンロードできます。画面右側の「Latest and greatest」をクリックすると、jenkins.warファイルがダウンロードされます。

Jenkinsインストール先
Jenkinsインストール先

 warファイルがダウンロードされたことで気が付かれた方もいると思いますが、Jenkins自体がJavaで作成されたWebアプリケーションファイルです。Java EEサーバーにデプロイして動かすこともできます。

 また、Jenkins用のJava EEサーバーを準備しなくてもJenkins内部にJettyが内蔵されており、そのまま起動させることもできます。

 今回は内蔵されたJettyを使用します。

Jenkinsの起動

 ダウンロードしたJenkinsを適切なフォルダに設置してください(筆者の環境では「c:¥jenkins」に配置します)。

 となりに、jenkins.batというファイル名で以下のようなファイルを作成してください。

jenkins.bat
set JENKINS_HOME=%~dp0\home
java -jar jenkins.war --httpPort=18080

 作成したjenkins.batを実行することでコンソールが立ち上がり、jenkinsが起動します。

 コンソールにログが流れますので、ログが流れ終わったら、http://localhost:18080にアクセスしてみてください。Jenkinsが起動していることを確認できます。

 JENKINS_HOMEの配下にJenkinsの設定が展開されます。指定しない場合はユーザーのホームフォルダの下に.jenkinsというフォルダが作成されます。

Jenkins起動
Jenkins起動

Jenkinsの設定

 Jenkinsを使用しての自動ビルド、自動デプロイの設定はジョブを作成することで行えます。

 ただし、その前に使用するライブラリを指定する必要があるため、先にそれを行います。左のメニューから「Jenkinsの管理」を選択します。

Jenkins設定1
Jenkins設定1

 Jenkinsの管理から「システムの設定」を選択します。

Jenkins設定2
Jenkins設定2

 システムの設定から「JDK追加」を押下し、自動インストールのチェックを外します。名前として、java7 u65を入力し、JAVA_HOMEとしてシステム環境変数に登録したものを入力します。

 また、Maven追加を押下し、自動インストールのチェックを外します。名前として、apache-maven-3.2.2を入力し、M2_HOMEとしてシステム環境変数に登録したものを入力します。

Jenkins設定2
Jenkins設定2

 入力が終わったら、下の「保存」ボタンを押下して完了です。

Jenkinsへのプラグインの追加

 JenkinsにWebSphere Deployer Pluginを導入します。Jenkinsの管理からプラグインの管理を選択してください。

 「利用可能」タブにしてから「WebSphere」で検索を行い、WebSphere Deployer Pluginにチェックを入れ、再起動せずにインストールをクリックします。

プラグインインストール1
プラグインインストール1

 成功すると以下のような画面が表示されます。

プラグインインストール2
プラグインインストール2

 プラグインのインストールに成功したら、Jenkinsをシャットダウンします。jenkins.batを実行した時に表示されているコンソールで、Ctrl+cを押下してください。バッチジョブを終了するか確認されますので、Yを入力し、エンターキーを押下します。

プラグインインストール3
プラグインインストール3

 Jenkinsがシャットダウンされました。

次のページ
Jenkinsのインストールと設定(2)

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この記事の著者

久保 智(クボ サトシ)

JJUG幹事会所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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