Update 2との比較
前回のUpdate 2は、WindowsストアアプリとWindows Phoneアプリの開発が同時に行えるようになった「Universal Windowsアプリケーション」が一番の特徴でした。
それ以外にもTypeScriptがバージョン1に到達したことや、Apache Cordovaサポートなど、開発者に新しい開発方法が提供された更新でした。バージョンアップごとに機能改善されていくMicrosoft Azure向け機能の改善も注目しておきたいポイントでした。
今回のUpdate 3では、このような大きな変更はないものの、開発効率を高める多くの機能改善が加えられた堅実な更新となっています。筆者は、大規模な変更のあったUpdate 2から、あまり間を空けずに更新したUpdate 3が派手さはないが着実な改善であったことに好感を持ちました。
Update 3の概要
Update 3では、大きく以下のような更新が行われています。
- CodeLensのGit対応
- Code Mapの改善
- デバッガーの改善
- パフォーマンス解析の改善
- Visual Studio IDEの改善
- テストの改善
- Release Managementの改善
- Web Toolの改善
- Azure Toolの改善
- Application Insightsの改善
- バグ修正
他にも関連リリースとして、
- Windows Phone 8.1対応
- Microsoft Azure SDK 2.4
- Visual Studio Tools for Unity
- Multi-Device Hybrid Apps CTP 2
などが公開されています。自分がかかわるテクノロジーの関連リリースはぜひ押させておきたいところです。
それではVisual Studio 2013 Update 3の導入方法と、追加された機能・改善ポイントを見ていきましょう。
Update 3の導入方法
Update 3の導入方法は2通り考えられます。
- インストール済みのVisual Studio 2013にUpdate 3を適用する
- 新規にVisual Studio 2013 Update 3をインストールする
この節では前者の場合を想定して話を進めます。新規にインストールする場合は、後述のコラムを参考にしてください。
以下のURLから、「VS2013.3.exe」ファイルまたは「vs2013.3.iso」をダウンロードし実行します。
インストーラーの「ライセンス条項およびプライバシーポリシーにどうします」にチェックを入れて、「インストール」をクリックします。
インストール後、Visual Studio 2013を再起動すると、バージョンがUpdate 3に変わっていることが確認できます。
新規にVisual Studio 2013 Update 3をインストールする場合は、以下のURLから必要なバージョンのインストーラを選択してダウンロードし、実行ください。