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Scott Guthrie氏 Blog翻訳

Azure:仮想マシン、Machine Learning、IoT Event Ingestion、Mobile、SQL、Redis、SDKの改良

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通知ハブ:価格削減と新機能

 Azure通知ハブサービスは、オンプレミスまたはクラウドで実行されているサーバーバックエンドからの大規模なクロスプラットフォームプッシュ通知を有効にします。これは、iOS、Android、Windows、Kindle Fire、Nokia Xなど、さまざまなモバイルデバイスをサポートしています。今回、いくつかの素晴らしいAzure通知ハブのアップデートについて発表することができうれしく思います。

 お客様のシナリオをより広い範囲で対応するために最大40倍まで通知ハブの価格を削減します。新価格(9月1日開始)では、お客様は毎月無償で1万人にプッシュ通知を送信することができ、1ドル支払うと新しい基本階層を使用してさらに1万人へプッシュ通知を送信することができます。詳細については、通知ハブの価格ページをご確認ください。

  Azure通知ハブの詳細については、開発センターでご確認ください。

  • 価格の削減
  • スケジュールプッシュ通知。これにより、通知ハブを使用して個々またはブロードキャストのプッシュ通知を1日に何度かスケジュール設定することができます。例えば、この機能を使用して、午前中にお客様へ通知が到着するようにスケジュールすることができます。これはお客様がどこのタイムゾーンにいても有効にできます。
  • 一括登録管理。これにより、1つのAPIコールで一度に数百万ものモバイルデバイス登録を作成、更新、エクスポートするバルクジョブを送ることができます。これは、通知ハブに古いプッシュ通知システムから移動する場合や、サードパーティの分析システムからユーザセグメントをインポートする場合に便利です。

SQLデータベース:新しいGeo-Restore、Geo-Replication、監査サポート

 2014年4月に、新しいSQLデータベースの基本、標準、プレミアムというサービス階層の初回プレビューを行いました。今回、プレビューにさらに機能が追加されることを発表できうれしく思います。

 Azure SQLデータベースビジネス継続性およびGeo-replicationについての詳細は、 ここまたはここでご確認ください。

  • Geo-restore:最も必要なときに緊急データ復旧するために設計されたもので、どこのAzure領域にもデータベースを復旧することができます。Geo-restoreは、自動データベースバックアップのためにGeo-redundant Azureブロブストレージを使用しており、Windows Azure管理ポータルおよびREST APIから基本、標準、プレミアムのデータベースで利用可能です。
  • Geo-replication:SQLデータベースでビルトインGeo-replicationサポート利用の設定が行えるようになりました。これにより、災害発生時のフェイルオーバーに対応可能な非同期にレプリケートされるセカンダリSQLデータベースを設定できます。Geo-replicationは、標準およびプレミアムデータベースで利用可能で、Windows Azure管理ポータルまたはREST API経由で設定できます。
  • 監査:新しい監査機能により、データベースで発生したイベントの追跡やログを取ることができ、ダッシュボードビューやレポートが提供されるので、それらのイベントについて分析することができます。コンプライアンス活動の合理化、データベース状態の確認、また傾向、矛盾、異常を特定するために、監査を利用することができます。監査イベントは、ユーザが指定したAzureストレージアカウントに保存される監査ログに書き込まれます。監査は、基本、標準、プレミアムのデータベースのすべてで利用できるようになりました。

 これらの新機能の詳細については、ここからご確認ください。

Redisキャッシュ:ラージキャッシュサイズ、6つの新しい領域、Redis MaxMemoryポリシーのサポート

 今年5月に、新しいAzure Redisキャッシュサービスのパブリックプレビューを開始しました。このキャッシュサービスにより、Microsoftが管理するサービスとして、安全な専用Redisキャッシュが使用できます。この新しいキャッシュサービスを使用すると、Redisが提供するリッチな機能セットやエコシステム、そしてMicrosoftからの信頼性の高いホスティングおよびモニタリングを活用することができます。

 先月、以下の機能を更新しました。

  • より大きなキャッシュサイズのサポート。現在、250MB、1GB、2.5GB、6GB、13GB、26GBのサイズをサポートしています。
  • 6つの新しいAzure領域のサポート。サポートされている領域の完全リストは、Azure領域ページでご確認いただけます。
  • Redis MaxMemoryポリシー設定のサポート

 Azure Redisキャッシュの詳細については、Lap around Azure Redis Cacheというブログをご確認ください。

ストレージ:ゾーン冗長ストレージのサポート

 ゾーン冗長ストレージ(ZRS)という新しいAzureストレージアカウント提供についてご紹介させていただきます。

 ZRSは、1つのAzure領域または2つのAzure領域間の2~3つの施設間でデータを複製します。ストレージアカウントでZRSが有効になっていれば、データがホストされているデータセンターの一つに壊滅的な問題が発生してもデータは壊れることはありません。またZRSは既存のグローバル冗長ストレージ(GRS)よりも費用効率性が優れています。

 Azure管理ポータルでReplicationドロップダウンでZRSオプションを選択すれば、ZRSストレージアカウントを作成することができます。

 RSの価格についての詳細は、http://azure.microsoft.com/en-us/pricing/details/storage/でご確認いただけます。

Azure SDK:Webサイト、モバイル、仮想マシン、ストレージ、クラウドサービスの機能強化

  今回、Visual Studio 2013と新しいAzure SDK 2.4のUpdate 3をリリースしました。これらの更新には、Azureを使用してクラウドでソリューションをさらに簡単に構築できる素晴らしい数多くの新機能が含まれています。今回の更新には、以下のものがあります。

Visual Studio Update 3
  • Webサイト:コンソールまたはWebプロジェクトからWebJobsを公開。
  • Mobile Services:Mobile Servicesプロジェクトを作成する際に、クラウドで開発/テスト環境を作成。.NET Mobile Servicesでプッシュ通知ウィザードを使用。
  • 通知ハブ:デバイス登録の表示と管理。
Azure SDK 2.4
  • 仮想マシン:32ビットの仮想マシンをリモートでデバッグ。動的拡張(例えば、アンチマルウェア、Puppet、Chef、カスタムスクリプト)のインストールおよび構成を含む仮想マシンの構成。ディスク状態の仮想マシンスナップショットを作成。
  • ストレージ:診断のためにストレージのアクティビティログを表示。Visual StudioからRead-Access Geo-redundantストレージを準備。
  • クラウドサービス:Emulator Expressは、新規プロジェクトのデフォルトオプション(フルエミュレータは推奨されていません)です。サービスモデルに新しいネットワーク機能を設定。

 Azureチームからのアップデートについては、SDK発表のブログ記事でご確認いただけます。

まとめ

 今回の最新Azureリリースには、非常に多くの素晴らしい機能が含まれており、より優れたクラウドソリューションが構築できます。もしまだAzureアカウントをお持ちでなければ、無償トライアルにサインアップして、上記機能をすぐにお試しいただけます。アプリの構築方法などの詳細は、Azure Developer Centerで確認してください。

 Hope this helps,

 Scott

 P.S.ブログに加え、現在Twitterを使って簡単な更新やリンク共有を行っています。twitter.com/scottguで、私をフォローしてください。

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WINGSプロジェクト Chica(チカ)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

Scott Guthrie(Scott Guthrie)

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