Mobile Services: .NETサポート、SignalR、Offline Syncの一般出荷
数か月前、.NETバックエンドをサポートするMobile Servicesのプレビューについて発表しました。今回、Mobile Services .NET一般公開について発表することができ非常にうれしく思います。.NETを使用してバックエンドAPIに対応するモバイルを構築している開発者にとって、これは非常に魅力的な選択肢です。Mobile Servicesを使用すると以下のことが可能になります。
- ASP.NET Web API、Mobile Servicesを活用し、Mobile ServicesクライアントSDKに対応するiOS、Android、Windows、Windows Phone、HTML、またはクロスプラットフォームのXamarin、Sencha、PhoneGapアプリに、完全なバックエンド機能を簡単に追加。
- 既存のASP.NET Web APIをAzureに発行し、Mobile ServicesでWeb APIコントローラの監視および管理。
- プッシュ型通知、SignalRを使用したリアルタイム通知、Azure Active Directoryを使用した企業サインオン、ソーシャル認証、断続的接続シナリオのためのオフラインデータ同期など、ビルトインモバイル機能の活用。ODataコントローラなどのWeb API機能や、BreezeなどのサードパーティWeb APIベースのフレームワークも大いに活用可能です。
- Azure Active Directory経由でモバイルアプリへのログイン、SharePointやOffice 365など企業資産への安全アクセス。これら以外に、シームレスなオンプレミス資産への接続も有効にしたので、インターネットに公開されていないファイアウォール背後にあるデータベースやWebサービスに到達できます。
- ローカルやAzureでリモートで実行しているVisual Studioを使用して、Mobile Services .NETバックエンドの構築、テスト、デバッグ。
Mobile Services .NETの詳細については、このブログ記事およびMobile Servicesドキュメントセンターからご確認ください。
Mobile ServicesとSignalRでリアルタイムプッシュ
モバイルアプリケーションとのリアルタイムな双方向通信のために、ASP.NET SignalRを使用することができるMobile Services .NETバックエンドサポートのアップデートを先日リリースしました。SignalRは、利用可能な場合、隠されたWebSocketsを使用し、利用できない場合、他の“技術“(すなわちHTTPハック)を使用します。モードに関係なく、アプリケーションのコードは同じままです。
Azure Mobile ServicesとのSignalR統合には以下のものが含まれています。
- Turnkey Web API統合:Web APIコントローラやスケジュールジョブから接続されたSignalRアプリケーションにメッセージを送信(ApiServicesコンテキストからSignalRハブへアクセスを自動的に提供)。
- 統一認証:簡単なAuthorizeLevel属性を使用したMobile Service Web APIコントローラの保護と同じ方法でSignalRハブを保護。
- 自動スケールアウト:複数のフロントエンドを使用してAzure Mobile Serviceをスケールアウトするとき、フロントエンド間の同期用バックプレーンとして、Azure Service Busを使用してSignalRをスケールアウト。SignalRハブのスケール調整は必要ありません。
Mobile ServicesのSignalR機能についての詳細は、Henrik氏のブログをご確認ください。
XamarinおよびネイティブiOSアプリのMobile Services Offline Syncサポート
オフラインまたはネットワークから切断された場合でも、アプリケーションのデータ操作のために軽量でクロスプラットフォームな方法を提供するMobile Servicesの新しいOffline Sync機能について、以前ブログ投稿しました。そのときは、Windows PhoneおよびWindows Storeアプリに対するOffline Syncサポートのリリースでした。
今回、ネイティブiOSアプリ、Xamarin.iOS、Xamarin.Androidに対してもMobile Services Offline Syncプレビューを導入します。
Mobile Servicesアクセラレータ
新しいMobile Servicesアクセラレータについてもご紹介させていただきます。これはサンプルアプリで、エンドツーエンドシナリオで、新しい一連のMobile Servicesプラットフォームエンタープライズ機能を活用する方法が紹介されています。今回、ソースコードとしてとアプリストアに公開されたものの2つのアクセラレータがあります。
これらのアプリケーションは、従業員のAzure Active Directory認証を処理したり、データを安全に保存したり、データをオフラインで扱ったり、プッシュ通知経由でリマインダを送信したりするために、Mobile Services .NETバックエンドサポートを活用しています。これらのアプリを参考材料としてチーム内で役立てていただければ幸いです。今後さらにアクセラレータを用意しますので、ご注目ください。
- フィールドエンジニアアプリ(Windowsアプリのソース、Xamarin iOSアプリのソース、ストアにあるWindowsアプリ)。これは、問題を解決するために、お客様を訪問する必要がある業種の方のためのアプリです。
- 営業アシスタントアプリ(Windowsアプリのソース、ストアにあるWindowsアプリ)。これは、店長や営業アシスタントが各店舗で通常業務および報告業務を促進するためのアプリです。