IPv6サーバを立ててみよう!
それでは、次にIPv6サーバを弊社さくらのVPSを使って立ててみましょう(「西暦2000年を境として、何百回こういった記事が書かれたか」と思い出された古いシステムエンジニアの方。とても懐かしいですね……)。
さくらインターネットVPSコントロールパネルの「VPSホーム」の「仮想サーバ情報」から「IPアドレス」の項目を見ていただければ、仮想サーバに用意されているIPv4/IPv6ネットワーク情報を確認することができます(図9)。
この連載は仮想ルータであるVyatta/VyOSを題材としていることもありますので、今回はISOイメージからBrocade Vyatta vRouterやVyOSを「さくのVPS」へインストールする手順を共有します(図10)。
さくらインターネットVPSコントロールパネルの「OS再インストール」の「ISOイメージインストール」を選択していただき、必要なBrocade Vyatta vRouterやVyOSのISOイメージをsftpなどでコピーした上で、OSインストールを行ってください。Brocade Vyatta vRouterやVyOSを「さくらのVPS」へインストールするにあたり、「mklabel msdos」など、ちょっとした「おまじない」が必要になりますので、念のためご注意ください。
「install system」コマンドでOSのインストールが完了すれば、poweroffでいったん仮想サーバを停止し、「VPSホーム」から起動し直してください。これにより、「さくらのVPS」にBrocade Vyatta vRouterやVyOSをインストールすることができます。
Vyatta/VyOSが起動したら、さくらインターネットVPSコントロールパネルの「リモートコントロール」を開き、コンソールから前述のIPv6ネットワーク情報を設定していきます(図11)。デフォルトゲートウェイ設定はIPv4ネットワークであれば、"set system gateway-address"となりますが、IPv6ネットワーク設定では、"set protocols static route6 ::/0"のように入力しましょう。
設定が完了したら、さっそく「KDDI au LTE NET for DATA」でつながるApple iPhone(iOS)に向けてping6による接続テストを「さくらのVPS」に投入したVyatta/VyOSから行ってみましょう(図12)。
これだけでは面白くありませんので、せっかくですからping6の結果をグラフ化してみました(図13)。3G/4G LTE環境を経由したネイティブIPv6通信環境の息吹を少しでも感じていただければ幸いです。
「さくらのVPS」にVyatta/VyOSをインストールし、ネイティブなIPv6通信環境を存分にお楽しみください(図14)。
ping6動作の確認だけでは、すこし味気ないのでnping(Network packet generation tool / ping utiliy - Nmap)を使って、ネイティブIPv6通信環境におけるTCPポートでのping監視をみていきましょう(図15)。
比較的駆け足となしましたが、古くからのシステムエンジニアの方にとっては「ふんふん、知ってる知ってる」というネタで、まったく新しいシステムエンジニアの方にとっては、「へー」というネタであったかと思います。少しでも、今後のシステム設計などでの基礎知識としてご活用いただければ幸いです。
次回予告
さて次回は、『いまさら聞けないモバイルとIPv6ネットワークのアレコレ(中編)』と題して、モバイル端末の移動によるIPv6アドレスの変化の様子を解説していきます。ご期待ください。







