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インフラ構成管理ツールを使いこなす!コードではじめるサーバ構築

Vagrantでアプリケーション開発環境をローカルPCに作ってみよう

インフラ構成管理ツールを使いこなす! コードではじめるサーバ構築 第2回

Vagrantによる仮想環境の運用管理

 Vagrantは、これまで作成したVagrantfileに従って仮想環境を自動で構築します。ここでは、Vagrantを使った仮想環境の管理について説明します。

仮想環境の起動/動作確認

 Vagrantfileは仮想環境を作成するもとになる重要な設定ファイルです。このVagrantfileが格納されたフォルダで次のコマンドを実行します。

リスト9 仮想環境の起動
> vagrant up

 驚かれた人も多いでしょう。たったこれだけのコマンドで、ローカルマシンに仮想環境が構築されます。念のため、VirtualBoxで仮想環境が出来ているか確認すると、きちんと出来ているのが分かります。

VirtualBoxでの確認
VirtualBoxでの確認

 ホストOSのブラウザで、以下のURLにアクセスすると、プロビジョニング機能を使って構築したhttpdの動作確認ができます。

http://192.168.33.10/guest_data/test.html
httpdの動作確認
httpdの動作確認

 起動した仮想環境へは、sshをつかってアクセスすることもできます。TeraTermなどのターミナルエミュレータから次のとおりアクセスします。

sshでのアクセス
設定
ホスト 192.168.33.10
ポート番号 22
ユーザ名 vagrant
パスワード vagrant
リスト10 仮想環境の動作確認
>vagrant status
Current machine states:
default                   running (virtualbox)

仮想環境の構成変更

 Vagrantfileを修正したときは、再度設定をreloadする必要があります。その際、仮想マシンがいったんシャットダウンされますので注意してください。また、プロビジョン機能を使っている場合は、vagrant provisionコマンドも実行してください。

リスト11 仮想環境の構成変更
> vagrant reload
> vagrant provision

 このようにVagrantfileさえあれば、同じ環境で仮想環境を構築できます。Vagrantfileはソースコードですので、開発チーム内でGitなどを使ってバージョン管理を行っておけば、開発環境をすべての開発メンバーで統一させることも容易です。

仮想環境の停止/破棄

 Vagrantをつかうと仮想環境の停止や破棄もコマンドで行うことができます。仮想環境を停止するときは、次のコマンドを実行します。

リスト12 仮想環境の停止
> vagrant halt

 仮想環境を破棄するときはコマンドを実行します。

リスト13 仮想環境の破棄
> vagrant destroy
インフラ技術の習得のしかた

 

 業務システム構築の現場でのインフラ技術は、ネットワーク/OS/ミドルウエアなど異なるレイヤーの技術や製品/ツールの理解だけではなく、それらのコンポーネントの関連性やバージョンによる差異などを正しく把握する技術や、本番環境で動的に変化するリソースや構成を効率よく管理する技術が求められます。また、数ある製品や技術の特徴をつかみ、システム全体を俯瞰したうえで比較検討し、組み合わせて利用する能力も求められます。

 

 そのため、新人エンジニアのOJTなどを経験したことのある方は、思い当たるかもしれませんが「この仕事は、○○技術だけでなく、△△と□□との関連も分かってないと任せるのは難しい、すべて説明するぐらいだったら、自分でやってしまったほうが早い」となってしまい、後続のエンジニアを育成するのが難しくなってしまいます。

 

 筆者は、インフラ技術を習得する最良の方法は、プログラミング言語の習得と同じく、「自分で作ってみる」ことだと思っています。仮想化技術を使えば、本連載でご紹介するツールなどを使って手軽にインフラ構築を学習できるのでおすすめです。

おわりに

 今回の記事では、コードによるインフラ構成管理の基礎とVagrantをつかった仮想開発環境の構築手順について紹介しました。

 次回の記事では、本格的なプロビジョニングツールであるChefを使ってのインフラ構築の手順を紹介します。

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるLaravel実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 阿佐 志保(アサ シホ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。 2026年時点での登録メンバは約50名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/8362 2015/01/16 14:00

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