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日本IBM、シングルテナントのPaaS「IBM Bluemix Dedicated」を提供開始、オンプレの機能をBluemixサービス化する仕組みも発表

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 日本IBMは、ユーザーが物理的にサーバーを専有する形態のPaaS「IBM Bluemix Dedicated」(以下、Bluemix Dedicated)を12月中に提供開始すると発表した。

 PaaSのサービスは仮想化されたサーバー上で稼働し、物理的なサーバーは他ユーザーと共有する形態が一般的。しかし、仮想化サーバーでは他ユーザーの利用状況の影響を受けて十分なリソースを利用できない恐れがあり、サーバーの運用計画に支障が出るなどの声が上がっていたという。IBMは、同社のIaaS「SoftLayer」でベアメタルサーバー(物理的に独立したサーバー)を提供しているが、今回のBluemix Dedicatedは、PaaSであるBluemixにおいてもそれに近いサービスといえる。

 Bluemix Dedicatedは、12月中に開設されるSoftLayerの東京データセンターでも利用可能で、データを海外のサーバーに置いた場合の懸念も払拭される。

 利用料金は、最小構成(VPN接続、Bluemixのすべてのランタイム、Cloudantデータベース、Data Cache、パブリック版Bluemixと連携されたカタログ、リモートによる技術サポートなど)で、月額約400万円。初期契約期間は1年間で、月ごとに使用リソースなどの契約内容を変更できる。

 また、Bluemix Dedicatedと併せて、ユーザー企業のオンプレミスシステムを、Bluemix上のサービスと同様に扱うことを可能にする「プライベートAPIカタログ」機能も提供する。この機能を利用すると、Bluemix上ではオンプレミスシステムの機能が他のサービスと同じくアイコン表示される。開発者はこれを選択するだけで、オンプレミスシステムの機能をPaaS上のアプリケーションから利用可能になる。

 Bluemixの新サービスとしてもう1つ、Dockerへの対応も発表された。「コンテナー・サービス」と同社が呼ぶこのサービスは、開発者が手元のマシンで構築したDockerイメージをSoftLayerの専用サーバーにデプロイし、Bluemixからアクセスすることを可能にする。デプロイの前には、あらかじめレジストリを作成しておく仕組みだ。

 その他、エンタープライズ環境においてBluemixを有効活用するため、IBM東京ラボラトリー内に「エンタープライズBluemixセンター」を新設される。同センターではワールドワイドのBluemix組織と連携して、日本国内のユーザーへの技術支援や協業などに関する相談窓口サービスなどが行われる。業務開始は2015年第1四半期より。

【関連リンク】
日本IBM
developerWorks Bluemixゾーン

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