SoftLayer海外事例:世界最大級のモバイル広告プラットフォームの運用
Jackson氏に続いて、基調講演の壇上に、Opera ResponseでCTOを務めるKanwar Dhaliwal氏が登場。SoftLayer上で大規模サーバー構成によりモバイル広告プラットフォームを自動化・運用している事例を紹介した。
モバイル広告プラットフォームの仕組み
Opera Responseが提供するモバイル広告プラットフォームでは、モバイル端末で広告がタップされると、SSP(Supply Side Platforms)からDSPに広告リクエストが送られる。DSP(Demand Side Platforms)はそのリクエストを約80ミリ秒以内に処理し、SSPを介して広告レスポンスを返すことで、端末に広告の画像や動画が表示される。タップから広告が表示されるまで約0.5秒。コロケーションにより広告主に近接するデータセンターでサーバーを構成することで、RTT(Round Trip Time)の短縮化を実現しているという。
なぜ、SoftLayerを選んだか?
Dhaliwal氏は、SoftLayerを選択した理由の1つとしてスケーラビリティを挙げた。2010年にSotLayerに移行して以来、スケールアップを繰り返してきたが、SoftLayerはそのニーズに応えてきたと語った。現在では、ユニークユーザー数は世界で約5億人、1秒間に75,000リクエスト、1か月では1400億リクエストを処理するまでに規模が拡大している。
SoftLayerのパフォーマンスと信頼性が高いことにも言及。可用性はこれまでに99.99%を実現しており、スケールアップとともに浮上した帯域の容量や通信速度の問題は、プライベートネットワークへ統合することで解決できたと述べた。また、動画などのリッチメディアコンテンツの増加に対しては、CDN(Contents Delivery Network)を活用することで、コストやパフォーマンスの問題に対応できた。セキュリティ面でも今まで問題が発生したことがないという。
さらに、柔軟性と適応性が高く、顧客のニーズに応じた機能を提供してくれることや、カスタマイズが容易であることに加え、顧客中心で迅速なサポートについても賞賛した。
今後モバイル広告分野では、動画の活用が1つのトレンドになるだろうとのこと。動画の再生が増えると、ネットワークやバックグラウンド処理への負荷が高くなる。Dhaliwal氏は、そういった用途には、CDNサービス、高パフォーマンスを提供し、世界中にデータセンターを構えるSoftLayerが強みを発揮するだろうと結んだ。
クラウドサービスの普及が進み、プロバイダが群雄割拠の体をなす現在。利用者にとってのメリットを明確にし、ニーズに柔軟に対応できるかどうかがサービス選択時の重要なポイントとなる。利用者視点に立ったこの2つの基調講演は、クラウドサービスを提供する側にも選択する側にも良い示唆を与えてくれたといえよう。
