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【新刊紹介】『独習PHP 第3版』4月8日発売、基礎からがっつり学べる入門書が最新のPHP 7に対応

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 CodeZineに記事を寄稿していただいている、WINGSプロジェクト代表 山田祥寛さんの新刊『独習PHP 第3版』が4月8日に翔泳社より刊行されました。

 PHPでWebアプリケーションを開発するために必要な基礎知識から、PHPの基本構文、クラス、データベース連携、セキュリティまで、しっかりと習得できるPHPプログラミングの標準教科書『独習PHP』が、最新のPHP7に対応しました。

 解説→例題→練習問題(理解度チェック)という3つのステップで、実際にサンプルコードを入力し、動作を確かめながら学習することで、PHPによるWebアプリ開発の基礎・基本テクニックを深く理解できます。

 「PHPを一から学びたい・しっかり基礎固めをしたい」「PHPでWebアプリを作りたい」という方におすすめの1冊です。

担当編集者からのコメント

 『独習PHP』は、2006年の刊行以来、多くの方に好評をいただいてきた、PHPの定番入門書です。PHP 5.3に対応した第2版刊行から6年の月日が流れ、昨年末にリリースされた最新のPHP 7に対応した第3版を刊行いたしました。

 著者は第1版から執筆いただいている山田祥寛氏。独習シリーズは「書きながらおぼえる」がコンセプトの入門書で、丁寧でわかりやすい解説で定評のある山田氏との相性はバツグンです。

 短時間でPHPのポイントを学ぶ薄い超入門書籍が増える中、本書は576ページ、「本気でPHPをしっかり学びたい方」に向けた骨太の入門書と言えます。学習環境の構築手順、PHP構文といった基礎から始めて、組み込み/ユーザ定義関数やクラスライブラリの使い方、データベースとの連携、オブジェクト指向、セキュリティ対策まで、PHPでWebページ/アプリケーションを開発する際に必要な要素を無理なく一通り学べる構成になっています。

 独習シリーズの執筆はたいへんです。はじめて学ぶ初心者を置き去りにしないよう懇切丁寧な解説が求められることに加え、「書きながらおぼえる」ためのわかりやすい例題(サンプルプログラム)作り、ポイントポイントできちんと理解できているかをチェックするための練習問題作りなど、書き手がやることは盛りだくさん。そのテーマを熟知している知識力、技術力はもちろんのこと、さまざまなレベルの読者にしっかり理解してもらうための説明や確認の流れを考える構成力、読み手を飽きさせないためのサービス精神旺盛さが必要です。これまで数々のPHP書籍を執筆してきた経験と、随所にわかりやすさへのこだわりを感じる緻密な解説がウリの山田祥寛氏は、そのすべてを兼ね備えた稀有な存在です。

 この『独習PHP 第3版』の特長は、なんといってもPHP 7に対応したこと。引数/戻り値の型宣言やジェネレータまわりの機能追加、無名クラスなど、PHP 7で新たに追加された機能をサンプル付きでわかりやすく解説しています。また、なかなか理解しにくいオブジェクト指向構文、堅牢なWebアプリケーションを作るために不可欠なセキュリティ対策についても、豊富な図版、例を使ってわかりやすく解説しているのも特長です。

 今回の改訂にあたっては単なる説明追加ではなく、全体の見直しをしつつ、さらなるわかりやすさを追求してブラッシュアップを図っています。PHP 7を一から学びたい、しっかり基礎固めをしたい、PHP 7でWebアプリを作りたいという方におすすめの一冊に仕上がっています。ぜひ山田氏のこだわりが詰まった一冊をご堪能ください。

レビュー読者からのコメント(ひよこさん)

 PHPをきちんと独習するのに最適な本です。

 本書は、開発環境の構築から始まり、データ型/演算子/制御構文など、PHPの文法そのものの丁寧な解説があり、さらにユーザ定義関数や標準クラスライブラリなどの解説が続きます。また、PHPを使ったWebアプリケーション開発のために必要な、HTTP通信の基本やデータベース連携/セキュリティ対策が独学で学べるような構成になっています。

 PHPは開発者も多く、ブログなどで数多くの技術情報の発信が豊富にあります。環境構築も容易、かつライブラリも豊富で文法もとっつきやすく、非常に簡単に動きますので、一見分かったように錯覚してしまう言語でもあります。(まさに、私がその1人です)

 しかしながら、プロダクション環境で動作させるコードを書こうとすると、Webの情報だけでは断片的かつ玉石混交であるため、おもわぬバグやセキュリティ上の不備などをはらんでしまう言語でもある気がしています。

 本書は、サンプルアプリを例に「PHPを動かしてみる」という本ではなく、PHPそのものの理解を独学で行うための本です。どの章も、内容が濃く、読みごたえがありますので、じっくり手と頭を使って、技術を自分のものにしていきたい人におすすめです。

 本書の内容は、まず冒頭の1章で、PHPの開発環境の説明やXAMPPの導入手順が図入りで解説されています。続いて2章~4章でPHPの基本文法の解説があります。スカラー・配列・オブジェクト型などの基本的なデータ型の説明、代入演算子や比較演算子演算子などの書き方、条件分岐や繰り返し構文などの制御構文が網羅されています。

 5章と6章は、関数の解説があります。PHPは組み込み関数が豊富に用意されているので、それらをどのように使えば良いかが丁寧に解説されています。また、ユーザ定義関数では、初心者が陥りがちな変数のスコープについての分かりやすい解説があり、コードを書きながら理解できるようになっています。7章では、クラスを使ったオブジェクト指向の解説や、パッケージ管理ツールであるComposerの説明があります。PHPは、豊富に用意されている関数やクラスをいかにに組み合わせて使うかがキモだと思っていましたが、なんとなくあやふやに理解していたのが、すっきり整理できました。

 8章と9章は、PHPをつかったWebアプリケーション開発についての解説になります。HTTP通信の基本やサーバーサイドプログラミングの基本などを、独学で読み進められるようになっています。9章では、RDBMS連携でアプリケーションで使うデータを永続化するための実装方法が解説されています。PHPでは、データベース抽象化レイヤが用意されているため、Webの情報だけだと混乱のもとになりますが、本書ではPDOを使った実装について解説されています。通常PHPでのWeb開発では、ほとんどがフレームワークを使って開発をしていると思います。が、RDBMS連携は、性能的にもボトルネックになりやすく、またセキュリティ上も気を使わないといけないので、しっかりした基礎知識が重要と思い、私はここを特にじっくり読みました。

 10章は、オブジェクト指向構文の解説で応用的な内容になっていますが、説明文とサンプルコードが易しいので、9章までの内容が理解できていれば特に問題なく読み進められます。PHPは手軽に動くというのがメリットでもありますが、開発規模が大きくなっても、オブジェクト指向構文を使えば、保守性や生産性を求められるようなアプリケーションにも対応できると思いました。

 11章は、クロスサイトやSQLインジェクション対策、パストラバーサルなどのセキュリティ対策について解説があります。いずれも基本的な対策なので、「あたりまえ」として実装しておけばよいと思いました。

 PHPに関する知識が体系だって得られる非常に良い本だと思います。

  • 書名:『独習PHP 第3版
  • 著者:山田祥寛
  • 出版社:翔泳社
  • 頁数:576ページ
  • 定価:3,200円(+消費税)
  • 色数:1色
  • 刊行日:2016年4月8日

目次

  • 第1章 イントロダクション
  • 第2章 PHPの基本
  • 第3章 演算子
  • 第4章 制御構文
  • 第5章 組み込み関数
  • 第6章 ユーザ定義関数
  • 第7章 標準クラスライブラリ
  • 第8章 リクエスト情報
  • 第9章 データベース連携
  • 第10章 オブジェクト指向構文
  • 第11章 セキュリティ対策

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この記事の著者

CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

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※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/9400 2016/04/21 17:20

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