[Appendix]数字で見る、スマホアプリを取り巻く環境
付録として、スマホアプリを取り巻く環境を、さまざまな調査データから解説します。少々古いデータもありますが、Googleアナリティクスを導入するための説得材料としてもご利用いただけるかと思います。
スマホはどの程度普及しているか
初代iPhone、Androidが2007年に誕生してから9年、街ゆく人々が、折りたたみ式の携帯ではなく、手の中に収まる小さな長方形の端末の液晶をタッチして操作している光景は、もはや珍しい光景ではなくなりました。統計的にはどの程度普及しているのでしょうか。
総務省が提供している「平成26年通信利用動向調査」によると、携帯電話・PHSの普及率は94.6%、その内数としてのスマートフォンの世帯普及率は平成26年時点で前年比1.6%増の64.2%となっています。
都市部と地方といった地域差や、年齢による分布の差はあるため、この数字についてみなさんの実感より多い・少ないという感じ方の差はあると思いますが、調査上の数字の上では、スマートフォンの普及率は約2年前の調査の時点で半分以上の世帯に普及してきています。
各通信キャリアが提供する各シーズンごとの製品ラインナップもほとんどがスマートフォンであり、また、普及のネックとなっていた、スマートフォン利用時の月額利用料についても、最近の格安SIMの台頭により敷居も下がってきています。このため、スマートフォンの普及は今後も進んでいくものと思われます。
スマホアプリの利用状況
スマートフォンの真価は、その性能を最大限に引き出すことができるアプリによって発揮されます。カメラや加速度センサー、GPSやBluetoothといったデバイス特有の機能が使えるのはもちろんのこと、Webと比べてサクサク動く、リッチな表現が可能で、高品質なUI/UXを提供できる、オフラインな環境の使用も考慮可能というように、ユーザにWeb以上の満足感を与えることができます。
ニールセンの調査によると、2014年時点の1日のスマートフォン利用時間平均は1時間48分で、このうち、スマホアプリからの利用時間比率は72%を占めています。この結果からも、スマートフォンユーザにとっては、Webサイトよりもスマホアプリの方が魅力的ということが言えると思います。
スマホアプリは、BtoC企業にとって顧客に一番身近なチャネルです。スマホの普及率の上昇や、上記のような利用状況が数値として表れている以上、各企業のデジタル戦略においても、戦略において、スマホアプリは各企業にとって無視できないものとなっているでしょう。
そのスマートフォン上で使用できるアプリについては、iOS用のAppStore、Android用のGooglePlayそれぞれのプラットフォームともに100万以上のアプリがマーケットに提供されていると言われています。
では、これだけ提供されているアプリのうち、ユーザーは自分の端末にどの程度の数のアプリをダウンロードしているのでしょうか。MMD研究所の調査によると、2015年スマートフォンでは1ユーザーがインストールしているアプリの平均は22.3個となっています。
また、前述のニールセンの調査によると、一人あたり、1か月に1回以上利用するスマホアプリの数は27個、そのうち、10回以上使用するアプリは9個という調査結果が出ています。
どういった利用頻度を想定したスマホアプリかにより、この結果の捉え方は変わってきますが、多くの場合は、月1回は使ってもらっていなければ、そのアプリはインストールしたことを忘れられている可能性があるのではないでしょうか。
スマホアプリを計測する意義
これらのファクトは、スマホアプリが置かれている競争環境がいか苛烈なものか、ということを表しているかと思います。この競争を勝ち抜くためには、ユーザニーズに沿った的確なアップデートを素早く繰り返して、ユーザの心を捉え続ける必要があります。
ウェブサイト同様、アプリもリリースがゴールではなく、そこからどのように改善していくかが重要となっていきます。改善の方向性を正しく検討するためにも、ユーザーの行動を定量的に把握する仕組みをスマホアプリに導入することは、改善の方向性を素早く正しく検討するための大きな後ろ盾となるでしょう。
