スマホアプリでよく計測される内容
スマホアプリに計測ツールを導入して、どのようなことを計測したらよいのでしょうか。ここでは、よくスマホアプリを計測する場合に設定する内容と、その値がどういう意味を持つのか、ということについてご紹介します。
アプリ起動時
アプリはインストールされたら終わりではなく、起動されてはじめて使用されたことになります。よって、アプリが起動されたかどうか、ということはアプリの計測において特に重要な意味を持ちます。
通常の起動
アプリが起動される毎に計測を行います。この計測を行うことで、ユーザがアプリを起動している頻度を確認します。この計測をベースに、よく使う指標としては以下の3つがあります。
- MAU(MonthlyActiveUser)=月1回以上起動しているユーザ数
- WAU(WeeklyActiveUser)=週1回以上起動しているユーザ数
- DAU(DailyActiveUser)=1日にアプリを起動したユーザ数
アプリの性質によってどちらの指標を注視すべきかは変わりますが、いずれもアプリが一定頻度で使われているかどうかを示す重要な値です。アプリのダウンロード数に対してこれらの値が低い場合は、アプリが使われなくなっているということが考えられます。その際には、Push配信などを行い、ユーザにアプリの存在をアピールする施策を検討する必要があります。
また、もっと根の深い問題だと思われる場合は、アプリをインストールしているユーザにインタビューを行い、なぜアプリを使用しなくなったか、どういう機能があればこのアプリを使いたいか、などをヒアリングし、その原因を突き止める必要があるでしょう。
インストール後、アップデート後の初回起動
ダウンロード、アップデートされただけで忘れ去られていないかを確認するために、起動のなかでも、インストール後、アップデート後の起動時の計測は、別物として扱ったほうがよいでしょう。
アプリの起動元
アプリの起動方法は、OSホーム用意している画面からアイコンをタップして起動する方法以外にも、他のアプリやWebサイトに、自アプリ起動用のリンクを用意して呼び出してもらう方法もあります。さらに近年、Webブラウザ上のGoogleの検索結果から直接アプリを起動できる、ディープリンクという手法も出現しました。どのリンクからアプリが起動されているかを分析することで、自アプリへの有力な流入元を特定することが可能となります。この値を把握することで、自アプリの起動回数の増加を目指す上で大きな参考となるでしょう。
Push配信の開封
アプリの大きな特徴の一つに、Push通知を使って、アプリ提供側からユーザに直接アプローチができるという点があります。ただし、送ったPush通知も開封されなければ意味がありません。Push通知がどれだけ開封されたかを計測することで、どのようなPush通知だとユーザに興味を持ってもらえるのか、という傾向が分かるようになるでしょう。
ページビュー、タップイベント
Webページと同様に、ページビュー、タップイベントというような、画面内での操作を計測することは、アプリ内でのユーザの行動を炙り出します。これらを計測することでユーザがよく使っている機能、反対に使われていない機能や、どこにあるボタンがよくタップされているかということがわかるので、UIやUXの検討に役立つでしょう。
以上、アプリの利用状況の計測においての代表的な観点をご紹介してきました。この他にも計測できるデータはありますが、それは今後の連載にてご紹介できればと思います。
ただし、取得できるものはあくまでユーザが行動した結果のデータでしかありません。自社のアプリの特性をよく考え、取得したデータを使ってどういう分析を行いたいのか、ということを念頭に置いて計測で取得する内容を設計することで、計測で得られる情報の意義や効果は大きく高まるでしょう。
