なお、PyCon JP 2017のスタッフ募集をすでに開始しています。連載を読んでその活動に興味を持った方は、ぜひPyCon JP 2017スタッフに申し込んでください。スタッフ申し込みはこちらで受け付けています。
それでは、第1回は座長あいさつと会場チームの作業内容について紹介します。
座長から見たPyCon JP 2016
PyCon JP 2016 Chair(座長)の鈴木たかのりです。
PyCon JP 2016は約720名(注1)(スタッフ、スポンサー参加者含む)の方に来場していただきました。来場されたみなさんありがとうございます。大きな混乱もなくイベントを終えられたのも、ひとえに来場者のみなさんの協力によるものと思っています。スタッフ一同、心より感謝します。
今年は「Everyone's different, all are wonderful.」をテーマに、さまざまな素晴らしい人たちが楽しんで参加できるイベントにしようと、スタッフ全員で作り上げてきました。テーマ決定の背景については以下のブログに書いてあります。
- 『PyCon JP 2016のテーマが決定しました』(PyCon JP Blog)
残念ながら日程の都合がつかなかったり、チケットが売り切れたりして参加できなかった方は、PyCon JP 2016サイトのページからスライド、ビデオが参照できます。また、Togetterのまとめがあるので、そちらでも当日の雰囲気が分かると思います。
注1
クロージングでは速報値として680人としていましたが、集計し直した結果約720人でした。
イベント概要
PyCon JP 2016は9月20日(火)のチュートリアル、21日(水)、22日(木・祝)のカンファレンス、23日(金)、24日(土)の開発スプリントと過去最長の5日間にわたって、早稲田大学の西早稲田キャンパスで開催されました。カンファレンスが一部平日開催となりましたが、アクセスの良さもあってか、平日にも関わらず多くの参加者のみなさんにご来場いただきました。ありがとうございました。
カンファレンスではJessica McKellar氏、Andrey Vlasovskikh氏の2名を基調講演に迎え、コミュニティとPython 3.6についてそれぞれ興味深いトークが行われました。それに加えて招待講演として、PyCon JP参加者と接点が少ない分野の研究者の鷲崎弘宜氏、得居誠也氏のトークがありました。どちらも会場は満員で盛況だったようです。
トークセッションは会場が変わったこともあり、去年より多い5トラック(2015は3トラック)、48セッションが行われました。トラック、セッション数を増やしたことにより、より幅広いトークを提供できたと思います。
今年初めての試みとしては招待講演に加えて、プロダクトフェアというディープラーニングの「これから」についてのパネルディスカッションを開催しました。他にも、今までオープンスペースで自主的に行われていた、コードリーディング系のイベントをビギナーセッションと再定義して開催しました。どちらのイベントも好評だったようです。
チュートリアルではチュートリアルスポンサーとして3社、1コミュニティにサポートいただき、6時間に渡って濃い内容のチュートリアルを実施していただきました。
開発スプリントは会場を日本マイクロソフトに移して行いました。こちらも初めての平日+休日開催でしたが、平日から参加する方も多く、充実したイベントとなりました。最終日にはPyCon JPとしては初めて託児施設を隣の会議室に設営し、小さなお子さんを連れた参加者が安心して参加できるイベントの第一歩を踏み出しました。
スポンサー
今年もDiamond Sponsorのフンザさまをはじめ、多くのスポンサー企業に本イベントをご支援いただきました。スポンサー企業の支援により、同時通訳、動画配信、キーノートスピーカーの招待やコーヒーブレイクの充実など、参加者がPyCon JPをより楽しむための環境を用意することができています。ありがとうございます。スポンサーによる企業ブースも昨年以上に盛り上がっていたと感じています。
また、パトロンスポンサーには40名の個人、企業から支援をしていただきました。パトロンスポンサーの支援により100名の学生チケットの提供や遠方参加者の旅費支援を行うことができてきます。こちらも重ねてお礼申し上げます。
スタッフ
PyCon JP 2016は約50名のスタッフによって運営されています。
約半数が今年初めてのスタッフというフレッシュなメンバーで、本業の傍らチームごとに助け合いながらこの大きなイベントを運営してきました。各スタッフの助力により大きな事故もなくイベントをスムーズに運営することができ、本当にありがとうございました、そしてお疲れ様でした。
この連載の中で、PyCon JP 2016のスタッフがどんな活動をしているかの一端が見えてくると思います。今後のPyCon JPや他のイベントのヒントとなるような情報が提供できるとうれしいです。