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Android Studio 2で始めるアプリ開発入門

Android地図アプリとの連携とGPS機能の利用

Android Studio 2で始めるアプリ開発入門 第14回


GPS(1)

 次に、GPSから位置情報を取得し、地図に表示する部分を記述していきましょう。

緯度経度から地図表示

 まず、先ほどの続きで、緯度と経度から地図アプリを表示させる処理を記述しましょう。IntentStartActivityに緯度と経度を表すフィールドと、「地図表示」ボタンの処理である、onMapShowCurrentButtonClick()メソッドを以下のように追記してください。

リスト2 IntentStartActivitにフィールドとメソッドを追加
private double _latitude = 0;
private double _longitude = 0;
public void onMapShowCurrentButtonClick(View view) {
    String uriStr = "geo:" + _latitude + "," + _longitude;  // (1)
    Uri uri = Uri.parse(uriStr);
    Intent intent = new Intent(Intent.ACTION_VIEW, uri);
    startActivity(intent);
}

 前項で解説した地図アプリとの連携URIですが、「geo:緯度,経度」とすることで、その地点を表示してくれます。ここでは、フィールドの緯度経度で地図アプリを表示するようなURI文字列を(1)で作成しています。

 この状態で一度アプリを再起動し、「地図表示」ボタンをタップしてください。現地点では、フィールドの初期値の「0,0」を表示しています。ここはガーナの南にあたる赤道直下の大西洋なので、海の青色しか出てきません。

現在地の取得

 では、この緯度経度フィールドをGPSから取得した現在地の緯度経度で書き換え、さらに、その値をTextViewに表示するように書き換えていきましょう。以下のように、緯度と経度を表示するTextViewフィールドの追加と、GPS機能を有効にする処理をonCreate()メソッドへ追記してください。

リスト3 TextViewフィールドの追加とonCreate()メソッドへの追記
private TextView _tvLatitude;
private TextView _tvLongitude;
@Override
protected void onCreate(Bundle savedInstanceState) {
    super.onCreate(savedInstanceState);  //(1)
    setContentView(R.layout.activity_intent_start);  //(1)

    _tvLatitude = (TextView) findViewById(R.id.tvLatitude);  //(2)
    _tvLongitude = (TextView) findViewById(R.id.tvLongitude);  //(2)
    LocationManager locationManager = (LocationManager) getSystemService(LOCATION_SERVICE);  //(3)
    GPSLocationListener locationListener = new GPSLocationListener();  //(4)
    locationManager.requestLocationUpdates(LocationManager.GPS_PROVIDER, 0, 0, locationListener);  //(5)
}

 (1)はもともと記述されていたコードです。(2)は緯度経度TextViewフィールドの中身を取得しています。

 位置情報を利用するには、LocationManagerクラスを使います。このオブジェクトは、前回解説したNotificationManager同様、newするのではなく、getSystemService()メソッドを使って取得します。それが(3)です。このクラスのrequestLocationUpdates()メソッドを実行することで、位置情報の追跡を開始します。それが(5)です。その際の引数は4個です。

 第1引数で、どの位置情報サービス(これを「プロバイダ」といいます)から位置情報を取得するかをLocationManagerの定数で指定します。「GPS_PROVIDER」はGPS情報を、「NETWORK_PROVIDER」は電波の基地局などのネットワーク情報を利用します。

 第2引数は、位置情報の更新を確認する間隔(ミリ秒)を指定します。

 第3引数は、位置情報の更新通知を行う移動距離(メートル)を指定します。今回は両方とも0なので、常に位置情報を取得することになります。

 第4引数は、位置情報が更新された際のリスナクラスを設定しますが、このリスナクラスをnewしているのが(4)です。

[Note]FusedLocationProviderApi

 Android端末のプロバイダは、GPSの他にWiFi、電話基地局などがあります。それぞれメリットとデメリットがあります。例えば、GPSは精度が高いのですが、電力消費が大きいのです。それぞれのプロバイダのメリット、デメリットを考慮しながらケース・バイ・ケースでどれを使うかをプログラミングするのは骨が折れます。それを自動でしてくれるものとして、FusedLocationProviderApiというのがあります。これは、Android標準のAPIとは別のGoogle APIに含まれているものです。今回のサンプルでは、GPSに限定していますので、FusedLocationProviderApiは使わずに直接GPSをプロバイダとして指定しています。

リスナクラス

 では、そのリスナクラスを作成しましょう。

 LocationListenerインターフェースを実装して作成します。以下のメンバクラスを追加してください。

リスト4 リスナクラスの追加
private class GPSLocationListener implements LocationListener {
    @Override
    public void onLocationChanged(Location location) {
        _latitude = location.getLatitude();  // (1)
        _longitude = location.getLongitude();  // (1)

        _tvLatitude.setText(Double.toString(_latitude));  // (2)
        _tvLongitude.setText(Double.toString(_longitude));  // (2)
    }
    @Override
    public void onStatusChanged(String provider, int status, Bundle extras) {}
    @Override
    public void onProviderEnabled(String provider) {}
    @Override
    public void onProviderDisabled(String provider) {}
}

 LocationListenerインターフェースを実装した場合、以下の4個のメソッドを実装する必要があります。

  • onLocationChanged():位置情報が変更されたときの処理
  • onStatusChanged():プロバイダが変更されたときの処理
  • onProviderEnabled():プロバイダが有効になった時の処理
  • onProviderDisabled():プロバイダが無効になった時の処理

 今回は、onLocationChanged()のみを実装することにします。onLocationChanged()の引数のLocationオブジェクトにプロバイダ(今の設定ではGPS)から取得した位置情報が格納されています。そのメソッドgetLatitude()、および、getLongitude()で緯度、経度が取得できますので、それをフィールドに格納します。それが(1)です。と同時に、その値をTextViewに表示させます。それが(2)です。

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GPS(2)

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この記事の著者

WINGSプロジェクト 齊藤 新三(サイトウ シンゾウ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。 2026年時点での登録メンバは約50名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook <個人紹介>WINGSプロジェクト所属のテクニカルライター。Web系製作会社のシステム部門、SI会社を経てフリーランスとして独立。屋号はSarva(サルヴァ)。HAL大阪の非常勤講師を兼務。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるLaravel実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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