Adobeは、Windows 10向けにAdobe Experience Design(以下、Adobe XD)のベータ版を提供開始した。使用するには、Windows 10 Anniversary Updateが必要。今後は毎月アップデートが実施され、機能が随時追加されていく予定。なお、ベータ版はAdobe IDがあれば無料でダウンロードできる。
Adobe XDは、モバイルアプリやWebサイトのUX/UIデザインツール。Mac版は2016年の3月にプレビュー版が公開、現在はベータ版として公開されている。Windowsへの対応は2016年内に行われるとすでに予告されており、11月に米国で開催された「Adobe MAX 2016」ではデモンストレーションが行われた。
今回公開されたWindows版はMac版の単純な移植ではなく、Adobe初のユニバーサルWindowsプラットフォームアプリケーションとして開発されている。そのため、PCやモバイルなどのさまざまなデバイス上で動作させることができる。また、現在は未対応だが、Mac版にはないタッチ操作やスタイラス操作などの拡張機能が段階的に追加されていく予定で、Surfaceやその他タッチ対応デバイスでの活用が見込まれる。
今回のリリースには、デザイン要素のレイアウトをすばやく行うためのリピートグリッドや、インタラクティブに動作するプロトタイプを作成するためのビジュアルコネクターなど、Webサイトやモバイルアプリをデザインし、プロトタイピングするための主要機能が含まれている。なお、PNGファイルとして書き出したり、デスクトップやXDモバイルアプリでプロトタイプを試したりすることはできるが、Creative Cloudを介したプロトタイプの共有にはまだ対応していない。
今後は毎月アップデートが実施される予定で、製品情報のページには「一日も早くMac版と同等の機能を提供できるように鋭意開発中」とのコメントがある。現在のアプリケーションの内容および今後の予定の詳細についてはヘルプページに詳細が記載されている。
Adobe XDのベータ版はAdobe IDがあれば無料で使用することができ、ダウンロードは公式Webサイトより行う。
【関連リンク】
・Adobe XD、Windows 10 向けにベータ版を提供開始!今後は毎月アップデートで機能を追加予定 | Adobe Creative Station
・アドビシステムズ
・Adobe Experience Design CC(Adobe XD)
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