Elasticsearch 5.0はメモリ効率・インデクシング速度がアップ
まず登壇したのは、シニアプロダクトマネージャーのシェーン・コネリー氏。Elasticsearch 5.0の新機能解説のセッションだ。コネリー氏は、「開発者フレンドリー」「スピード」「スケーラビリティ」という3つのコア理念を示し、APIは開発者視点でニーズに応えるものとした。検索スピードの向上に加え、レスポンスや開発サイクルもスピードが重要だといい、APIはデータおよびサーバーのスケールアウト両方に対応しなければならないと言う。
5.0の新機能もこの理念を踏襲して検討された。まず、Beatsチームとの協力でNumb3rsの機能が強化され、BKDツリーで扱うデータのメモリ、ディスク消費の削減を実現したと言う。インデクシングの速度も改善され、Ver.1.7.5と比較するとインデクシングタイムで約半分、マージタイムは1/20まで短縮されている。インデックスAPIも強化され、ペタバイトクラスのデータを扱うためRollover APIやShrink API(仮想記憶のような機能でインデックスデータをスワップさせたり、頻度の低いノードを圧縮したりする)が5.1から追加された。
回復力、安全性を高めるため、サーキットブレーカーやセーフガード機能も改善された。慣れないユーザーのヘタなクエリーやトラブルになりそうな操作の検出を行う。
管理機能強化で使い勝手が向上したKibana
Kibanaの新機能プレゼンテーションは、Elasticのエバンジェリスト大谷純氏が担当した。これまで、Kibanaの進化はDiscoverやDashboard、Graphなど、データの視覚化エクステンションに寄っていた。5.0からはConsole、DevToolといった開発環境に関する機能、UsersやSettingといった管理機能も強化された。追加されたエクステンションは、5.0の標準機能として統合されている。
ConsoleとTimelionについては、使い方などが壇上からのデモによって示された。Console機能のデモでは、大谷氏によって、Discoverで抽出したデータから、さらに絞り込みを行い、JSONを管理画面から生成する様子が披露された。Timelionでは、東日本大地震のデータを利用して、地震の回数やマグニチュードをプロットした点から折れ線グラフを生成してみせた。
大谷氏は、「可視化や管理機能をもっと強化していき、こちらが想定していなかったようなアプリを開発したり、開発者ではない人も利用したりできるようにKibanaを進化させていきたい」と述べた。
