SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

DeveloperZine(デベロッパージン)- エンジニアの意思決定を支える技術情報メディア ProductZine

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

イベントレポート

Elastic Stack 5.0以降のデータ解析はこう変わる――Elastic{ON} Tour 2016 in Tokyoレポート

Elasticsearch 5.0はメモリ効率・インデクシング速度がアップ

 まず登壇したのは、シニアプロダクトマネージャーのシェーン・コネリー氏。Elasticsearch 5.0の新機能解説のセッションだ。コネリー氏は、「開発者フレンドリー」「スピード」「スケーラビリティ」という3つのコア理念を示し、APIは開発者視点でニーズに応えるものとした。検索スピードの向上に加え、レスポンスや開発サイクルもスピードが重要だといい、APIはデータおよびサーバーのスケールアウト両方に対応しなければならないと言う。

シニアプロダクトマネージャー シェーン・コネリー氏
シニアプロダクトマネージャー シェーン・コネリー氏

 5.0の新機能もこの理念を踏襲して検討された。まず、Beatsチームとの協力でNumb3rsの機能が強化され、BKDツリーで扱うデータのメモリ、ディスク消費の削減を実現したと言う。インデクシングの速度も改善され、Ver.1.7.5と比較するとインデクシングタイムで約半分、マージタイムは1/20まで短縮されている。インデックスAPIも強化され、ペタバイトクラスのデータを扱うためRollover APIやShrink API(仮想記憶のような機能でインデックスデータをスワップさせたり、頻度の低いノードを圧縮したりする)が5.1から追加された。

 回復力、安全性を高めるため、サーキットブレーカーやセーフガード機能も改善された。慣れないユーザーのヘタなクエリーやトラブルになりそうな操作の検出を行う。

5.0では、Searchのインデクシングスピードが改善された
5.0では、Searchのインデクシングスピードが改善された

管理機能強化で使い勝手が向上したKibana

 Kibanaの新機能プレゼンテーションは、Elasticのエバンジェリスト大谷純氏が担当した。これまで、Kibanaの進化はDiscoverやDashboard、Graphなど、データの視覚化エクステンションに寄っていた。5.0からはConsole、DevToolといった開発環境に関する機能、UsersやSettingといった管理機能も強化された。追加されたエクステンションは、5.0の標準機能として統合されている。

エバンジェリスト大谷純氏
エバンジェリスト大谷純氏

 ConsoleとTimelionについては、使い方などが壇上からのデモによって示された。Console機能のデモでは、大谷氏によって、Discoverで抽出したデータから、さらに絞り込みを行い、JSONを管理画面から生成する様子が披露された。Timelionでは、東日本大地震のデータを利用して、地震の回数やマグニチュードをプロットした点から折れ線グラフを生成してみせた。

 大谷氏は、「可視化や管理機能をもっと強化していき、こちらが想定していなかったようなアプリを開発したり、開発者ではない人も利用したりできるようにKibanaを進化させていきたい」と述べた。

Kibanaの機能を駆使して東日本大地震の震源地、マグニチュードのマップを作製
Kibanaの機能を駆使して東日本大地震の震源地、マグニチュードのマップを作製

次のページ
LogstashをバイパスするIngest、モニタリングを強化するMetricbeat

この記事は参考になりましたか?

イベントレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

中尾 真二(ナカオ シンジ)

フリーランスのライター、エディター。アスキーの書籍編集から始まり、翻訳や執筆、取材などを紙、ウェブを問わずこなす。IT系が多いが、たまに自動車関連の媒体で執筆することもある。インターネット(とは当時は言わなかったが)はUUCPの頃から使っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/9917 2017/01/13 14:00

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー