Boxは2025年8月20日、「Box MCPサーバー」の一般提供開始を発表した。本サービスは、エンタープライズ向けクラウドストレージ上の情報資産と、外部のAIエージェントやツールを安全かつ効率的に連携させるセキュアなコンテンツレイヤーとして機能する。
Box MCPサーバーは、Model Context Protocol(MCP)というオープンプロトコルを土台にして開発された。これにより、AnthropicのClaudeをはじめ、Microsoft Copilot Studio、Salesforce Agentforce、GitHub Copilotなど、多様なAIプラットフォームのエージェントがBoxの既存セキュリティやアクセスポリシーを遵守したまま、企業内の知的財産や契約書、ドキュメントなどの情報へアクセスできる。繰り返しファイルをアップロードするリスクや手間を削減しながら、AIによる文書検索、要約、データ抽出、新規コンテンツの生成と保存などを標準的な手法で実現する。
エンタープライズの開発担当者やITリーダーは、サードパーティ製エージェントをBox MCPサーバーにシンプルに接続し、複雑なカスタム統合を構築することなくAIベースの価値創出が可能となる。また、営業や法務、研究開発など各部門が固有のBox内データを元にAI分析やコード生成などの自動化を安全かつ迅速に実施できる。クラウド上のBox MCPサーバーは、既存のローカルMCPサーバーを補完するものであり、今後もパートナーエコシステムの拡充が予定されている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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