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クロスプラットフォームのアプリケーション開発フレームワーク「Qt 5.10」がリリース

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2017/12/08 14:35

 Qt Projectは、アプリケーションフレームワーク・Qtの最新版となる「Qt 5.10」を、12月7日(現地時間)にリリースした。

 「Qt 5.10」では、Qt Quickに任意の形状のアイテムを配置できるようにするプラグインや、より複雑なマルチタッチ処理を可能にするポインタハンドラ、ETC1およびETC2の圧縮テクスチャ、レイヤにおけるマルチサンプリングなどのサポートが追加されている。

 また、Qt Quick Controls 2には、独自のアートワークを用いて簡単にカスタムルック&フィールを作成できるイメージベースのスタイルと、プラットフォームに依存しないデスクトップ指向のルック&フィールを提供する「Fusion」スタイルが追加された。さらに、UI記述言語であるQMLは列挙型の宣言に対応したほか、言語変更時における動的な文字列の再翻訳を実現している。

 グラフィックスにおける変更としては、QPAプラグインがWebGL対応ブラウザへの完全なQtのUIストリーミングに対応しており、OpenGL関連ではQSurfaceFormatによってsRGB互換フレームバッファが利用可能になるとともに、QOpenGLExtraFunctions経由でOpenGL ES 3.2 APIのフルセットを使えるようになった。

 ほかにも、Qt 3Dへのフレームグラフで使用できる新たなノードタイプの追加や、Qt Coreへのstd :: string_viewに似た概念であるQStringViewクラスおよび乱数生成のためのQRandomGeneratorクラスの追加、Qt NetworkにおけるOpenSSL 1.1のサポート、Androidへのオフスクリーンコンテンツのレンダリングおよびグラブを可能にするQWidget :: createWindowContainer()の追加、Qtバーチャルキーボードにおけるアラビア語、ペルシア語、中国語、日本語、韓国語、および手書き文字のサポートなど、さまざまな機能追加が行われている。

 さらに、「Qt 5.10」のリリースにあわせて、NVIDIA Drive Designから派生した3Dユーザーインターフェース作成のためのグラフィックエディタ「Qt 3D Studio」もリリースされた。Qt 3D Studioは、アプリケーションで実行されるランタイムコンポーネントと、UIを設計・作成するためのグラフィカルデザインツールで構成され、ランタイムは他のQtと簡単に統合できる。

 なお、Qt 3D Studioは「Qt 5.10」だけでなく「Qt 5.9」でも動作し、ランタイムとQt 3D Studioアプリケーションは商用ライセンス/GPLライセンスどちらでも使えるようになっている。


【関連リンク】
Qt
「Qt 5.10」(英語)

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