SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

【デブサミ2019】セッションレポート (AD)

オープン技術をベースにCloud Native開発を積極的にリードするオラクル【デブサミ2019】

【14-B-2】Cloud Native アプリケーションに最適!Oracle Cloud Infrastructureの魅力!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

オープン技術をベースにしたCloud Native開発プラットフォーム

 このOCI上でのCloud Native開発をより手軽に行えるよう、現在オラクルではさまざまなサービスを展開している。茂氏によれば、現在のCloud Native開発には大きく分けて3つの課題が存在するという。

日本オラクル株式会社 Middlewareソリューション部 茂 こと氏
日本オラクル株式会社 Middlewareソリューション部 茂 こと氏

 「クラウドサービスごとに独自のAPIやサービスを提供しているため、せっかくCloud Nativeなアプリケーションを開発しても、現状ではクラウドサービス間の互換性や可搬性に制約がある。またCloud Native開発のためのさまざまなオープンソース製品が乱立しており、それらの導入・利用のノウハウを持った人員を確保するのがだんだん難しくなってきている。さらには、アプリケーションの開発、リリース、運用の各フェイズで複数のツールを使い分ける必要があり、ツールの管理・維持コストもかさんでしまう」

 こうした課題を解決するために、オラクルでは「Open」「Managed」「Inclusive」という3つのキーワードを掲げて、Cloud Native開発のソリューションを展開している。まずOpenに関しては、Kubernetesをはじめとするオープンな技術を採用し、ソースコードに独自の変更は加えず可搬性のある開発環境をサポートする。またオープンソースコミュニティの活動に積極的にコミットし、Cloud Native技術の進化や普及に貢献している。

 Managedに関しては、ソフトウェアのインストールやパッチ適用、アップグレード、バックアップ、スケーリングといった煩雑な運用作業を、オラクルのManagedサービスが代行することで、ユーザーはアプリケーションの開発や管理に集中できるようになる。さらにInclusiveに関しては、コンテナレジストリやCI/CDビルドパイプライン、監視・通知ツールなど、コンテナベースのアプリケーション開発に必要な各種サービスを、クラウドサービスとしてエンドツーエンドで提供する。

 そのためにオラクルが提供しているのが、先日発表されたばかりの「Oracle Cloud Native Services」だ。これは、前出のOKEやOCIRに加えて、Cloud Native開発のために必要となるさまざまな周辺サービスをセットにして、OCI上でまとめて提供するというもの。

 発表当時はLimited Availability(LA)だった「Resource Manager」「Monitoring」「Notifications」「Streaming」の各サービスは日本時間の2019年3月1日、General Availabilityとなり利用可能となった。

「KubeCon + CloudNativeCon North America 2018」で発表された、Oracle Cloud Native Services
「KubeCon + CloudNativeCon North America 2018」で発表された、Oracle Cloud Native Services

 サーバレスアプリケーションの開発・実行フレームワーク「Oracle Functions」や、TerraformをベースにしたlaCの機構「Resource Manager」、サービスや各種リソースの利用状況を監視する「Monitoring」といったように、Cloud Nativeなアプリケーション開発・運用に必要なサービス一式が提供されており、これらをニーズに応じて適宜組み合わせることでOCI上で効率的にアプリケーションの開発・運用が行えるようになっている。

 特にOracle Functionsは、近年注目を集める「サーバレス」「FaaS」をより多くの技術者にとって身近なものにしようと、オラクルが公開したオープンソースプロジェクト「Fn Project」が実行エンジンとして採用されている。オープン技術をベースにすることで、クラウドサービス間、あるいはクラウド・オンプレミス間で互換性や可搬性の高いコンテナベースのサーバレスアプリケーション開発・運用が可能になるという。

 本セッションでも、実際にオンプレミスのFn Project環境で開発したコンテナベースのファンクションを、OCI上のOracle Functionsに移してそのまま実行するデモが披露された。

 「Oracle Functionsは、IoTデータの収集・処理やリアルタイムストリーム処理、クラウド上のバッチ処理など、さまざまなユースケースにおいて活用できる。オープンな技術をベースにしており、誰でもすぐ試せるため、ぜひOracle FunctionsとFn Projectでサーバレスに気軽にチャレンジしてもらいたい」(茂氏)

お問い合わせ

 日本オラクル株式会社

 お問い合わせ先

この記事は参考になりましたか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
【デブサミ2019】セッションレポート 連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/11390 2019/03/08 11:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング