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Microsoft、ウェアラブルデバイス「HoloLens 2」を発表、没入感・快適性・価値創造時間にフォーカス

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 米Microsoftは、スペイン・バルセロナで2月24日(米国時間)に開催された携帯通信関連見本市「MWC バルセロナ」のプレス向けキックオフイベントにて、複合現実(MR:Mixed Reality)対応ウェアラブルデバイス「HoloLens 2」を発表した。

HoloLens 2
HoloLens 2

 「HoloLens 2」は、映像ディスプレイシステムをはじめ、全体にわたって大幅な強化が行われており、1°あたり47ピクセルというホログラフィック密度を維持しつつ、視野角を2倍以上に拡大し、没入感を大きく高めている。また、新ディスプレイシステムの採用によって、低消費電力ながらパフォーマンスを大幅に向上した。

 さらに、ホログラフとの対話方法を刷新し、新たなTOFデプスセンサ(time-of-flight depth sensor)を、内蔵AI、意味論的理解(semantic understanding)と組み合わせて利用することで、現実世界で物体を操作するのと同じような、直感的なジェスチャーでのホログラム操作を実現している。また、アイトラッキング(視線追跡)センサを搭載し、より自然にホログラムと対話を可能にするとともに、虹彩認証も採用した。

 快適性も向上しており、重心にバランスを持たせ、軽量なカーボンファイバー素材を採用したほか、再調整なしでデバイスを装着できる新たなメカニズムの搭載、蒸気密封技術(vapor chamber technology)による温度管理の改善、さまざまな頭の大きさに対応可能な設計の採用、長時間の装着時でも快適さを保てるダイヤルイン式の装着システム(dial-in fit system)の採用などが行われている。

 また、メガネをかけたままでも装着でき、MRから抜け出す際には、バイザーを上げて数秒でタスクを切り替えられるなど、快適性やエルゴノミクスを従来機種よりも3倍以上向上した。

 ほかにも、ユーザーからの要望を元に、価値を創造するまでの時間を、「Dynamics 365 Remote Assist」「Dynamics 365 Layout」「Dynamics 365 Guides」といった、同社のMixed Realityアプリケーションによって短縮している。

 「HoloLens 2」は、2019年中に3500米ドルで発売予定で、「Dynamics 365 Remote Assist」がバンドルされた製品は月額125米ドルで利用できる。まずはアメリカ、日本、中国、ドイツ、カナダ、イギリス、アイルランド、フランス、オーストラリア、ニュージーランドでの発売を予定しており、Webサイトでのプレオーダーも開始された。

 そのほか、同プレスイベントでは、「HoloLens 2」向けに開発したTOFデプスセンサと高解像度のRGBカメラ、Azureを使った高度なコンピュータビジョンやスピーチソリューションを開発可能な7マイクサーキュラーアレイ(7-microphone circular array)を含む開発者向けキット「Azure Kinect Developer Kit(DK)」、従業員のオンザジョブトレーニングを可能にするMRアプリケーション「Dynamics 365 Guides」、「Azure Mixed Reality Services」の新サービスである「Azure Spatial Anchors」と「Azure Remote Rendering」などが発表されている。

Azure Kinect Developer Kit(DK)

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