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キャリアインタビュー(PR)

「チームビルディング大好き!」なEMが本音で語る、チームの結束を高める技術

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行動指針「N-Devスピリット」を策定したワケ

 現在、N-Devは萩原氏、森山氏という2人のマネージャーとデザイナーを入れて22人。同社にある開発課の中で最も人数の多い組織となった。森山氏が入社した時のN-Devは、森山氏を含めたった6人の組織。その当時、同社で導入しているエンゲージメント可視化ツール「wevox」の数値は、ベンダーであるアトラエが公表している全国平均値よりは上だったが、「うるるの組織内では最下位だった」と森山氏は振り返る。この数値だけでチームの状態を判断できるわけではないとしつつも「プロジェクトの進行と共に、エンゲージメントの向上も一緒に取り組むべきだなと感じた」と森山氏は語る。ちなみにwevoxでは、人間関係、職務、自己成長、支援、健康、組織風土、理念風土、環境という指標を設け、従業員のエンゲージメントを判断している。

 こうした結果を受けて、まず森山氏が取り組んだのは、チームメンバーとの対話を通じた現状把握だ。毎週、メンバー1人ひとりと30分、1on1を実施した。さらにこれと並行して、中期経営計画の方針、事業部の方針を理解するため、開発課だけではなく、取締役事業部長や他の課の課長に説明を受ける機会を設けたという。「入社して1カ月間は情報をインプットしまくりました」と森山氏は答える。

 現状把握をする中で森山氏は、うるるはセールスドリブンで成長してきた会社のため、エンジニアは社内受託の感覚で仕事に取り組んでいた過去をつかんだ。「このような意識も変えていかなければならないと思った」と森山氏は振り返る。

 中期経営計画を遂行するため、N-Devの人数を増員し、複数プロジェクトが同時並行していくことが計画されていた。そこで森山氏が取り組んだのは、開発課の行動指針の策定だ。

 「同時並行のプロジェクトが増えると、プロジェクト間でのコミュニケーションが減り、組織の一体感がなくなることが多くなります。そこで開発課としての一体感を持つための共通指針が必要だと感じ、開発課の行動指針『N-Devスピリット』を定めることにしました」(森山氏)

 「N-Devスピリット」は「未来をポジティブに」「失敗を称え、失敗に学べ」「ムダ排除に全力を」「チームであれ」「自らがチームの主体であれ」という5つの文言で構成されている。トップダウンでこの文言を決めたのではなく、当時チームに所属しているメンバー全員で案を出し、決めていったという。

 「当時10人ぐらいメンバーがいましたが、1人5つ以上の案を出してもらい、勝ち残り形式で5つの枠を埋めていきました」(森山氏)

 集まった案は50以上。「N-Devスピリット」策定の日には、週3勤務の人やリモート勤務の人も全員、同じ時間に集まり、2時間かけてディスカッションしながら、合意形成を行っていったという。最後に残った5つの文言については、どういう思いで選んだのか、解釈などを記述し、認識合わせも行ったのち、表現統一を行った。

 この「N-Devスピリット」、チーム全員で作るだけではなくチーム全体に浸透するように、さまざまな工夫を行っている。策定直後、社内のデザイナーにポスターを作成してもらい、メンバーの目にいつも入るよう社内に掲示したこともその一例だ。また、定期的に行う1on1などの場で、繰り返し言葉にするほか、昨年11月にはステッカーを作成し、各自のPCに貼ってもらっているという。

 そして最も効果的な取り組みが、四半期単位で実施している「N-Devスピリット大賞」の表彰である。「一番N-Devスピリットを体現していたのは誰か、メンバーに投票してもらい、振り返りの場で表彰しています」(森山氏)。

 5つある文言の各部門賞も設けられており、大賞受賞者はそのすべてにおいて、メンバーからの投票が多かった人物に贈られるというわけだ。前回の大賞受賞者は新卒2年目の社員だったという。「経験が浅いにも関わらずとにかく素直でポジティブ。なのでプロジェクトリーダーとして、安心して任せられるんです」(森山氏)

作成した「N-Devスピリット」のステッカーは目に見えるところに貼っている
作成した「N-Devスピリット」のステッカーは目に見えるところに貼っている

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半年で20以上の施策を実施、中には失敗も

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この記事の著者

中村 仁美(ナカムラ ヒトミ)

 大阪府出身。教育大学卒。大学時代は臨床心理学を専攻。大手化学メーカー、日経BP社、ITに特化したコンテンツサービス&プロモーション会社を経て、2002年、フリーランス編集&ライターとして独立。現在はIT、キャリアというテーマを中心に活動中。IT記者会所属。趣味は読書、ドライブ、城探訪(日本の城)。...

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https://codezine.jp/article/detail/11936 2020/01/31 12:00

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