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「チームビルディング大好き!」なEMが本音で語る、チームの結束を高める技術

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半年で20以上の施策を実施、中には失敗も

 森山氏が行った、チーム作りのための施策はこれだけではない。「これまでに20以上の施策を実施している」と森山氏は話す。その施策の中には1年後のNJSSを語る会、半期ごとのキックオフミーティング、他の課の方針を聞く会、チーム可視化プロジェクトのほか、「価値観ポーカー」や「心理的安全性ゲーム」、メンバー間でありがとうを伝え合う「ThanksGT」という少しユニークな施策も含まれている。

 これらの施策を打ったことで、「いろいろ変化した」と森山氏は話す。例えば入社時には最下位だったwevoxのエンゲージメントの数値が、「20以上上がり、社内でもトップ5に入るようになった」という。

 もちろん劇的に数値が向上した背景には、「施策に積極的に取り組むメンバーの努力と挑戦があったから」と森山氏は付け加える。定性的な変化として森山氏がまず挙げたのは、会話の中でネガティブな発言がなくなったことである。「今の開発課はここ2年以内に入ったメンバーばかりなので、現行プロダクトに対して思い入れが少なく、ネガティブな表現をしてしまうことがあるんです。そういう表現をした時は必ず、『ポジティブに言い換えよう』と指摘しています。もちろん私自身も、ポジティブな表現をするよう意識しています」と森山氏。例えばプロジェクトの進行が遅れていても、「進行は遅れているけど、代わりにこういうことができているよね」という風な表現をみんながするようになったというのだ。

 また、昨年10月に行った下期キックオフミーティングでは、「More Value Keep Value」というテーマを発表したところ、プロジェクトのあちこちで「それはMore Value出せるんだっけ」「Keep Valueできるんだっけ」というような会話が行われるようになった。

 開発課の人数は、森山氏が入社した時の3倍以上になったが、「人数が多い割にみなさん、積極的に発言や提案をしてくれます」という。このような文化は社員だけではない。ビジネスパートナーとしてプロジェクトに参加しているエンジニアにも、この文化は浸透している。「先日、N-Dev内で技術的なLT会を開催したのですが、この会を企画・運営してくれたのは、ビジネスパートナーとしてジョインしてくれているエンジニアでした」と満足そうに語る。

 このように目に見えた効果は現れているが、中には失敗した施策もある。その一つが、「ThaksGT」である。思っていても伝え忘れてしまうなど、忘れ去られがちな感謝の気持ちをGoogle Formに投稿すると、夕方にまとまってSlackで本人に通知されるという施策だ。定量的に見える方が良いと考え、Thanksをもらった数と伝えた数を通知していたのだが、メンバーから「ランキングのようになるため、業務上、関わる人数によってThanksの少ない人が出てきてしまうので、抵抗がある」というフィードバックがきた。ThanksをSlackに送り合うことはそのままに、数値を通知することをやめたという。

「失敗を称え、失敗に学ぶ」、だからチャレンジできる

 森山氏はなぜこんなにもたくさんのチャレンジができたのか。「通勤電車の中でTwitterやFacebook、Qiitaなどをチェックし、そこで『これはいけそうだ』というものがあれば、すぐにSlackに投げ、トライします」(森山氏)

 このようなチャレンジができるのも、うるるという会社自体が挑戦を称える文化があることに加え、「失敗を称え、失敗に学べ」というN-Devスピリットの行動指針が大きく影響しているという。

 「楽しく仕事をする、思ったことをちゃんと伝えることができるチームになってきたと思います。メンバーたちには、顧客にどう価値を伝えるかを意識し、より早く、より良い価値を届けることができるようなチームになってほしいです」(森山氏)

 最後に森山氏自身の今後の展望について聞くと、「チームビルディング、組織作りを極めていきたい。エンジニア以外にも、今は部課長会のチーム作りに取り組んでいます。それが終われば、事業部へと対象を広げていき、うるるという会社をよりよくするための活動をしていきたいですね」と笑顔で答えてくれた。

株式会社うるる

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この記事の著者

中村 仁美(ナカムラ ヒトミ)

 大阪府出身。教育大学卒。大学時代は臨床心理学を専攻。大手化学メーカー、日経BP社、ITに特化したコンテンツサービス&プロモーション会社を経て、2002年、フリーランス編集&ライターとして独立。現在はIT、キャリアというテーマを中心に活動中。IT記者会所属。趣味は読書、ドライブ、城探訪(日本の城)。...

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