SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

基礎からはじめるReact Native入門

React Navigationで画面遷移を実現する

基礎からはじめるReact Native入門 第9回

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Stack Navigatorで基本の画面遷移を扱う

 ボタンを押すと新しい画面が開く、左上のボタンを押すと戻る、といった「普通の」画面遷移を扱うのがStack Navigatorです。 @react-navigation/stackをインストールすることで利用できるようになります(リスト5)。

[リスト5]Stack Navigatorをインストールする
$ npm install @react-navigation/stack

 まずは、画面を1つだけ定義してみましょう。画面に見立てたHomeScreenコンポーネントを用意して、Stack Navigatorにセットします(リスト6)。

[リスト6]App.js
import * as React from 'react';
import { View, Text } from 'react-native';
import { NavigationContainer } from '@react-navigation/native';
import { createStackNavigator } from '@react-navigation/stack';

function HomeScreen() {
  return (
    <View
      style={{
        flex: 1,
        alignItems: 'center',
        justifyContent: 'center'
      }}
    >
      <Text>Home Screen</Text>
    </View>
  );
}

// (1) StackNavigatorを生成する
const Stack = createStackNavigator();

export default function App() {
  return (
    <NavigationContainer>
      <Stack.Navigator>
        {/* (2) StackNavigator用の画面を定義する */}
        <Stack.Screen name="Home" component={HomeScreen} />
      </Stack.Navigator>
    </NavigationContainer>
  );
}

 まずは(1)のようにcreateStackNavigator()関数でStackオブジェクトを生成します。画面の定義は(2)のようにStack.Screenコンポーネントで行い、 Stack.Navigatorで囲みます。実行すると図4の通りになります。

図4:実行結果
図4:実行結果

 HomeScreenが表示されましたね。デフォルトでname属性がヘッダーのタイトルとして表示されています。

画面遷移する

 それではそろそろ本題に入りましょう。2つ目の画面を用意し、画面遷移をしてみます(リスト7)。

[リスト7]App.js
import 'react-native-gesture-handler';
import React from 'react';
import { View, Text, Button } from 'react-native';
import { NavigationContainer } from '@react-navigation/native';
import { createStackNavigator } from '@react-navigation/stack';
import { useNavigation } from '@react-navigation/native';

function HomeScreen() {
  const navigation = useNavigation(); // (2)

  return (
    <View
      style={{
        flex: 1,
        alignItems: 'center',
        justifyContent: 'center'
      }}
    >
      <Text>Home Screen</Text>
      <Button
        title="詳細へ"
        onPress={() => navigation.navigate('Detail')} />{/* (3) */}
    </View>
  );
}

function DetailScreen() {
  return (
    <View
      style={{
        flex: 1,
        alignItems: 'center',
        justifyContent: 'center'
      }}
    >
      <Text>Detail Screen</Text>
    </View>
  );
}

const Stack = createStackNavigator();

export default function App() {
  return (
    <NavigationContainer>
      <Stack.Navigator initialRouteName="Home">{/* (1) */}
        <Stack.Screen
          name="Home"
          component={HomeScreen} />
        <Stack.Screen
          name="Detail"
          component={DetailScreen} />
      </Stack.Navigator>
    </NavigationContainer>
  );
}

 DetailScreenを追加しました。複数のスクリーンがある場合には、(1)のように initialRouteName属性を設定して、どのスクリーンを初期表示に使うのかを明示します。

 画面間を移動する場合は、まず(2)のようにuseNavigation()フックを使って、 navigationオブジェクトを取り出します。次に、任意のタイミングで(3)の navigation.navigate()関数を実行することで、画面遷移が発生します(図5)。今回はボタンで実装しましたが、任意のタイミングで構いません。

図5:画面遷移する
図5:画面遷移する

 戻るボタンは自動で現れるので、単純な画面遷移であれば何も設定する必要はありません。

図6:戻るボタン(iOS)
図6:戻るボタン(iOS)
図7:戻るボタン(Android)
図7:戻るボタン(Android)

 このように、画面を行ったり来たりするだけであれば、簡単に実装できます。

タイトルを変更する

 タイトルを変更したい場合は、options属性でリスト8のように指定しましょう。

[リスト8]タイトルを変更する
<Stack.Screen
  name="Home"
  component={HomeScreen}
  options={{ title: 'ホーム' }} />

 すると、図8の通りタイトルが変わります。

図8:タイトルを変更した
図8:タイトルを変更した

 日本語のタイトルをつけたい場合は、この機能を使うと良いでしょう。

次のページ
Tab Navigatorでタブ切り替えを扱う

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
基礎からはじめるReact Native入門連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

WINGSプロジェクト 中川幸哉(ナカガワユキヤ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/12150 2020/04/23 11:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング