SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

DeveloperZine(デベロッパージン)- エンジニアの意思決定を支える技術情報メディア ProductZine

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

ぼくらのチーム・ジャーニー〜越境するプロダクト開発の現場〜

チームの「理解の質」を高めよう~朝会・ふりかえり・タスクボードのやり方を見直す

ぼくらのチーム・ジャーニー〜越境するプロダクト開発の現場〜 第1回


解説:「チームっぽくないチーム」を見直そう

今回の解説パートは、私、和田塚ちひろが担当します。

今回の解説パートは、私、和田塚ちひろが担当します。私はこのチームに参加したばかりで、まだどういうチームなのかよく分かっていないですが、見てのとおり、なんだか協力しあうチームという感じではないですよね。

 早速このチームの問題点を見ていきましょう。皆さんも自分のチームにあてはまるところがないか、照らし合わせてみてください。

チームっぽくないチームに漂う不吉な匂い

(1)個々人が自分の仕事にのみ関心があり、お互いの絡みがほとんどない

 いわゆる1人1人が独立した「個人商店」のようなチーム。チームで果たす共通の目標があいまいな一方で、それぞれの役割はあり、個々人として倒すべきタスクが目の前にある状態。個々人の仕事は進んでいれば良しという雰囲気。

 よくあるセリフ

「私はいつもどおり、こちらのタスクを進めておけば良いですよね」

(2)チーム全体でコミュニケーションする機会が限られており、お互いの様子がほとんど分からない

 チーム全体として今、どういうことに取り組んでいるのかの見通しがつきづらい状態。リーダーなど誰か一人が全体を把握していて、個々人はそれぞれのタスクをただこなしていてくれたら良いとする雰囲気。

 よくあるセリフ

「ああ、そんなことをやっていたのですね。知りませんでした」

(3)チーム共通の約束事が存在せず、思い思いに仕事を進めているだけ

 アウトプットの質をとってみても、ばらつきがあり安定していない。チームメンバー互いへの期待設定がうまくいかず、かみ合わせが悪い状態。誰かが一方的なフラストレーションを溜め込んでいる雰囲気。

 よくあるセリフ

「ここまでやってくれるものだと思っていました」

(4)何をしたらいいか個々人で判断し、動くことができない

 仕事の流れが分からず、何をしたら良いか全く分からない状態。突然タスクが降ってわいてくる一方、いつまでに終わらせたら良いかがあいまい。あるいは唐突に締め切りが切られる。振り回され気味で、疲弊感が強い。

 よくあるセリフ

「次に私は何をすれば良いでしょうか?」

チームの「理解の質」を高めよう

こんな状態や雰囲気では、チームとは言えませんよね!

こんな状態や雰囲気では、チームとは言えませんよね!

このチームの問題点には、主に以下が挙げられます。

  • 共通の目標が分からなくなっている
  • チームコミュニケーションの機会が圧倒的に不足している
  • チームの約束事が言語化されておらず共通の認識になっていない
  • 仕事の流れが存在せずコマンド&コントロール(上意下達のマネジメント)のようになっている。

 これらに共通するのはチーム自身についての理解に偏りがあり、チーム全体で不足しているということです。

 また、一度状況がわかれば良いというわけではなく、その後もチームの理解が持続している状態が望ましいと言えます。例えば、以下のようなその場しのぎでは、チーム活動の質が高まることはありません。

  • 目標を一度立ててそれっきり、現実とかい離したまま
  • 定例会を設置して、後はただ繰り返すだけ
  • 約束事を書いたものの見直しがなく、形骸化
  • 仕事の流れをふりかえり、より良くする機会がない

 定期的にチームの状況を同期しカイゼンする必要があるわけです。なぜ、お互いの状況の理解がそれほど大事なのでしょうか。

 目の前のことだけの理解では、それぞれが自分で分かっている範囲内での思い思いのプロダクト作りを行ってしまい、プロダクトの質がいっこうに高まりません。理解の質を高めることで、チームの思考、それに伴う行動の質がそれぞれ高められます。的を射た行動は結果へと繋がります。

次のページ
どのように理解の質を高めるか? 朝会・ふりかえり・タスクボード

この記事は参考になりましたか?

ぼくらのチーム・ジャーニー〜越境するプロダクト開発の現場〜連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

市谷 聡啓(イチタニ トシヒロ)

 ギルドワークス株式会社 代表取締役/株式会社エナジャイル 代表取締役/DevLOVEコミュニティ ファウンダー サービスや事業についてのアイデア段階の構想から、コンセプトを練り上げていく仮説検証とアジャイル開発の運営について経験が厚い。プログラマーからキャリアをスタートし、SIerでのプロジェクト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/12601 2021/01/06 19:14

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー