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【デブスト2020】セッションレポート

U30エンジニアが”好きなコト”で突き抜けるには? 自分に合ったキャリア戦略をとろう【デブスト2020】

【Session17】不確定要素が強い時代の生存戦略 ― U30が「好きなコト」で突き抜けるためには!?


不確定要素が多い時代でも、突き抜けるためのキャリア戦略とは

 ここから堀尾氏は、自身が取り組んだ生存戦略の種類について紹介した。まず1つ目が、自分が提供できる価値を明確化すること。昨今は、コロナ禍でリモートワークが増加したことにより、プロセスに対する評価がますますしづらくなった。自宅で働いていると、いくら頑張っていてもそれがなかなか見えないという。

 「今まで以上に成果が求められる時代になっているからこそ、自分がリモートワークで会議やプロジェクトに参加する際、 どういった価値を発揮できるのか、これを明確にしないとお客さまと仕事をすることが難しくなります」(堀尾氏)

自分が提供できる価値を明確化する
自分が提供できる価値を明確化する

 堀尾氏自身も顧客との打ち合わせで「君はこの場にいる意味があるのか」といった言葉をかけられた経験があるという。打ち合わせの中で、「私はこう思う」と先ほどまで主張していたのに、その後に上司の一言を受けて「そうですね。上司のおっしゃる通りですね」と180度意見をひっくり返した際、顧客から「君は自分の仕事、自分の意見にプライドを持っているのか」と指摘されたこともあった。

 堀尾氏がここから学んだことは、自分がその会議でどのような価値を提供できるのかを明確にしないと、その場にいる意味がないということ。堀尾氏であれば社内の誰よりもMixed Realityに詳しいという強みで、存在価値を明確にすることで会議にも呼ばれるようになり、逆に無駄な会議には呼ばれなくなったという。より自分の好きなことに近づくように、仕事を割り振ることができるようになった。

 2つ目は、完璧なロールモデルを探すことをやめるということ。時代の流れに伴って市場の形もどんどん変化をしており、求められるスキルも変わってきている。終身雇用であった時代から雇用の流動性が高まって多くの人が転職を繰り返す時代へと変化し、最近だとパラレルキャリア(複業)で個人が個の掛け合わせで仕事ができるような時代になってきている。こういった時代の変化に伴いロールモデルは変わるため、堀尾氏は完璧なロールモデルを探すことをやめた。

完璧なロールモデル探しをやめる
完璧なロールモデル探しをやめる

 それまで堀尾氏は「社内にロールモデルがいない」ことで悩んでおり、社会人になってから「こうなりたいな」と思える人ができず、いろいろな人に「どういうロールモデルを目指しているんですか」と尋ねてきた。そんな中、たまたまTablyを創業された及川卓也氏と会話をする機会があり、そこで社内にロールモデルがいない問題について相談したという。すると、「不確定要素が多く、変化がめまぐるしい現代において、100%の正解を求めてロールモデルを探すことのほうがリスクだろう。時代が変わればロールモデルも変わるのだから、今何が求められているのかを見極め、時代の変化に柔軟に対応することのほうが大事だよ」とアドバイスをもらった。

 ここで堀尾氏は、技術者の価値は市場の変化とともに変動することを学んだ。今評価されている人でも5年後、10年後評価されるとは限らないということだ。不用意にロールモデルを探すことをやめることで、無駄にキャリアについて悩むことが無くなったという堀尾氏。「悩んでいた時間を自分の注力すべきポイントに割り振ることができ、より自分のありたい姿に近づくことができました」(堀尾氏)

 そして3つ目が、攻めのアウトプットをすること。実際、待っていてもチャンスは訪れない。「あなたが何をできるのかというのは、あなたがしっかりとアウトプットをしないといけません」と堀尾氏は強調する。

 例えば、Mixed Realityがやりたい、こういう技術を持っているんだということをTwitterや技術ブログ、登壇などで積極的にアウトプットしないと周囲に自分の価値を伝えることはできない。こういう仕事が欲しいんだというBeingが定まっているのであれば、それに対して具体的なアクションを起こすことが大事になる。実際、堀尾氏はTwitterでアウトプットをしていたら、Microsoftの千代田まどか(ちょまど)氏に「ツイート見てますよ。HoloLensについて詳しくツイートされていますよね」といったコメントをもらったという。アウトプットをすれば必ずどこかで見てくれている人がいることが分かった。

攻めのアウトプットをする
攻めのアウトプットをする

 こういったアウトプットを繰り返すことで、堀尾氏はデブストやデブサミなどのイベントから登壇依頼の声がかかるようになり、そこから仕事につながるケースや新しい出会いが増加した。自分のやりたい仕事があるなら、そのために攻めのアウトプットをしていくことが重要になってくる。

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自分に合ったキャリア戦略で得た強み――点が線となり、やがて面となる

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この記事の著者

鍋島 英莉(編集部)(ナベシマ エリ)

2019年に翔泳社へ中途入社し、CodeZine編集部に配属。同志社大学文学部文化史学科卒。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/13769 2023/07/19 11:45

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