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Slackで制作過程をオープンに formrun・Brianさんがサービス開発におけるコミュニケーションを語る

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ほかにデザイナーがいなくても「ひとりでデザインを作っている感覚はない」

――formrunに携わるようになりおよそ1年が経過したかと思います。この1年を振り返り、印象的なトピックはありますか?

ひとつは、リリースまでのスピードがとても早いことです。formrunチームは金曜日をのぞいた月曜日から木曜日までなにかしら改善や新機能のリリースを行っており、そのスピード感には最初驚きました。スピーディーに改善できている要因のひとつは、ビジネス側と開発側の連携がしっかり取れていることにあるように思います。

2週間に一度、全員が参加する定例会議を設けており、マーケティングで追っている指標の進捗や課題、その原因など、細かな数値を共有したり、毎日Slackの通知でプランの申し込み件数などを確認する仕組みもあります。それらをふまえて、エンジニアがカスタマーサポートのメンバーに意見を言うこともありますし、僕もデザイナーとして「こういう課題にはこういった打ち手も考えられそうじゃないですか?」と気兼ねなくビジネス側にアイディアを伝えることができる。チーム全員が課題意識を持っており、日頃からコミュニケーションを取れていることが、このスピード感につながっているのではないでしょうか。

もうひとつは、デザイナーはチームにひとりですが、あまり僕だけでデザインを作っている感覚がないことです。分報などで途中経過を積極的にメンバーにみてもらい、デザインの進み具合を把握してもらっていることがその理由かもしれません。

“みんな”というのは社員として働くメンバーだけでなく、インターン生の視点もとても参考になります。現在のインターン生は通っている大学の専攻や強み、ITに対するリテラシーもさまざまなので「パソコンに慣れていない人だと、これでは少しわかりづらい気がします」といった意見をもらうことも。そういった素直な感想をもらえると、たとえばリテラシーがあまり高くない人でも使いやすいツールにするためにはどうしたらいいか、などを考えるきっかけにもなります。カスタマーサポートのメンバーは、もちろんformrunを利用しお問い合わせ対応をしているので、ユーザーに近い視点での意見ももらえてありがたいですね。

プロダクトはもちろん、そのデザインもチームみんなのものなので、デザイナーだけがデザインを考えるより、全員で考えたほうがより良いものになるはず。そうやってチームでプロダクトづくりに取り組める環境は、やはりとても楽しいです。

――これからサービスとして改善していきたい部分はありますか?

formrunならではの簡単なフォーム作成を少しでも多くのユーザにー体験してほしいので、アカウント作成から初めてフォームを作成して公開するまでのオンボーディングをさらに改善していきたいと思っています。

また、さまざまな業種や規模のユーザーさんに利用していただいているからこそ、ユーザーのユースケースごとに使いづらいと感じる点やツールへの要望も異なります。それらを知るため欠かせないのは、やはりヒアリングと仮説検証。ビジネスサイドでもその回数を増やしたり、定期的にアンケートを実施するなど積極的に取り組んでいるところですが、その精度やプロダクトへの落とし込みなどを今後さらに強化していきたいです。

2016年12月のサービス開始からユーザー数を伸ばし、2020年12月の時点でユーザー数は84,000を突破した。
2016年12月のサービス開始からユーザー数を伸ばし、2020年12月の時点でユーザー数は84,000を突破した。

――最後に、Brianさんがデザイナーとして取り組んでいきたいことについてお聞かせください。

ベーシックが目指している世界は、ウェブマーケティングの大衆化。さまざまな人が知識の生む関係なく、ウェブマーケティングについて考えることができる世界を目指しています。僕自身、前職ではUIやUXにフォーカスしていましたが、ベーシックに入社して以降、少しずつではありますがマーケティング目線を意識しながら自身の業務を俯瞰してみることで、もっとできることがあるなと感じました。そしてありがたいことに、ベーシックにはマーケティングのプロフェッショナルとして強みを持つメンバーがたくさんいます。

そんな中で、デザイナーとしてUXやUIの技術を向上させることはもちろんですが、そういったメンバーに教えてもらいながら、マーケティング的な数値の見方やSaaSならではの指標などについても知見を深めたいと思っています。それらの数字を正しく考察することができれば、デザイナーのプロフェッショナルとしてビジネス側が抱えている課題への解決策を提示できるかもしれない。サービスを成長させるべく、僕自身も日々スキルを磨いていきたいです。

――Brianさん、ありがとうございました!

この記事の続きは、「CreatorZine」に掲載しています。 こちらよりご覧ください。

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https://codezine.jp/article/detail/13985 2021/04/16 08:00

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