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B向けだからこそ「別物」にならないように 急成長するクラウドサインでデザイナーが心がけていることとは

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お題は「見たあとに人生が変わるようなもの」 MVに込めた思いとは

――クラウドサインのクリエイティブに関わるなかで、印象に残っていることはありますか?

2021年1月にクラウドサインで、「これからの100年、新しい契約のかたち。」という新たなキャッチコピーを打ち出した際のメインビジュアルを作成したことです。

電子契約サービスの市場規模が拡大するなかで、クラウドサインはどういった方針であるのかを明確にするプロモーションを実施することを決め、そのためのキャッチコピーと、それにあわせたメインビジュアルを作るプロジェクトが進行しました。先ほどお伝えしたロゴの変更よりも、もう少し上の段階へとジャンプアップするようなイメージです。

何度かグラフィックのアイディアを出したときにとても印象に残ったことは、クラウドサイン事業部本部長・橘の「見た後に人生が変わるようなものが良い」、「このビジュアルでご飯100杯食べられるようなものに」といった言葉です。難しいお題ではありましたが、高い山になるほど自分がどこまでやれるかワクワクしましたね(笑)。また「ストーリーを感じさせてほしい」という要望については、私自身がマンガを描くことが好きだったこともあり、物語をつけるならビジュアルに説得力を持たせることができそうだと感じました。

――それらの言葉をもとにしたクリエイティブの意図について教えてください。

画面左側、望遠鏡のそばに立つのは未来の象徴である子ども、その子が右上に光る星を見つめている構図にしました。クラウドサインでは目標を表現するときに「ノーススター」という言葉を使うので、目標の象徴として北極星を配置しています。また背景の夜明けは、電子契約サービス市場はまだ黎明期であり、まさにこれから広がりを見せていくという進化を表現しています。

クラウドサインは100年後も続くような新しい契約のかたちをつくることを目標に、まっすぐに未来を見つめている。そんなメッセージが伝わっていれば幸いです。

――現在、課題に感じていることはありますか?

クラウドサインのデザインのトーンをチームに浸透させることです。私はチームが30人ほどのときに入社したのですが、その当時はデザイナーもビジネスサイドのメンバーも少なかったので、「この色でこういった雰囲気でお願いします」と一言伝えれば、そのテンションを感じてもらうことができました。ですがチームの人数が100人を超えてくると挨拶をしたことがないメンバーがいるなど、デザインがちぐはぐになってしまうことも。その大きな原因は、クラウドサインの方針や思想がチームに浸透しきっていないことにあると考えています。

それらを解消するべく、小さい部分から取り組みを始めています。たとえば、Slackのチャンネルに改めてロゴのレギュレーションについて伝える投稿をしたり、デザインに興味のあるメンバーで作成した事業部内専用のメディアで、クラウドサインの価値観や働いている人の名前や顔の一覧を設置したりしました。

とくにBtoBのサービスにおいて、ユーザー企業さまに向けて発信するすべての制作物の印象が同じであることはとても大切です。その統一感のためにも、まずはチームメンバーのクラウドサインに対する認識をしっかり揃えていきたいです。

――最後に、今後クラウドサインをどのようなサービスにしていきたいか、展望について教えてください。

目標は、「電子契約ならまずはクラウドサインを使ってみよう」と、最初に思い浮かべてもらえるサービスになることです。私はサービスを使う前のあらゆるお客さまとの接点に関するデザインを担当しているので、どれだけクラウドサインが皆さんにとって親しみやすく使いやすいものであるかを伝えたり、実際に使ったときの感覚に近いものを広告やビジュアルに落とし込んでいけたらと思っています。

それに加え、ビジネスで利用するサービスではありますが、どこかほっとする要素も入れていきたいですね。今後は、どういった言葉遣いをしたら受け手の負荷にならず、デザインと調和するかといったところまで含めたクリエイティブつくりをしていきたいです。

――笛田さん、ありがとうございました!

この記事の続きは、「CreatorZine」に掲載しています。 こちらよりご覧ください。

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https://codezine.jp/article/detail/14176 2021/05/18 08:00

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