シンプルかつ軽量なことで知られる、LinuxディストリビューションArch Linuxのインストーラの最新版となる「Archinstall 2.2.0」が、5月28日(現地時間)にリリースされた。
「Archinstall 2.2.0」では、セカンダリブートローダとしてGRUBをサポートしたほか、IRCチャネルのFreeNodeからLiberaChatへの移動、カーネルの選択やカーネルパラメータおよびmkinitcpio関連設定の追加、プログレスバーの表示などが行われている。
API関連では、マジックグローバル変数installationが削除され、代わりにarchinstall.storage["installation_session"]が、archinstall.Installer()がインスタンス化されるたびに作成されるようになった。また、gfx_driver_packagesも移動しarchinstall.storage["gfx_driver_packages"]となったほか、より厳密なPEP-8構文に対応すべく多くの関数名が変更されるなど、非常に多くの変更が行われている。
なお、パーティション分割に関しては、未だに特定のレイアウトに関連した問題が残っているため、手動でパーティションを作成し、「use /mnt as is」または「Re-use partitions」を用いることで回避できる。また、実行前にインストール先ドライブを消去することも当面の回避策となり得る。
また、Windowsとのデュアルブートは可能だが、Windowsが非常に小さな/bootパーティションを作成すると問題が発生する。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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