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前例のない道を進む 銀行らしさからの脱却を目指す「みんなの銀行」が語る、アプリ開発の裏側とは

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嬉しかったのは「銀行らしくない」という声 今後の展望とは

――2021年5月にアプリを一般公開してから、ユーザーの反響は届いていますか?

濵津 お客さまの声を集める社内チームを「みんなの声委員会」と呼んでいるのですが、そのメンバーが、SNSのクチコミやコンタクトセンターの問い合わせを集め、プロダクトに反映していく流れを作っている最中です。

私たち開発メンバーが耳にしている範囲で言うと、モノトーンの世界観を受け入れてもらえるか否かは蓋を開けてみないとわからない部分でもあったのですが、あまり批判的なご意見は見かけていないように思います。

中村 モノトーンの世界観は、私がみんなの銀行にジョインする頃に決まったものです。もともとは、みんなを引き立てる「黒」と何にでもなれる「白」という2色をキーカラーに、色を持たないことで競合市場で飛び抜けることを狙った提案をしていただいています。当時世界観までは決まっていなかったのですが、モノトーンの世界は良くも悪くも尖って見えすぎてしまう懸念もあった。そこで柔らかさを表現するためにイラストを用い、フレンドリーな世界を意識したんです。

リリースの1年半ほど前からそういった全体の世界観はできていたのですが、リリースするまではこれがお客さまに響くのかどうか不安で仕方なかった。実際に世の中に出してみると、SNSでも好意的な意見を多くいただくことができホッとしています。

なかでも印象的なのは、「UIやUXが銀行らしくない」という声。みんなの銀行では「銀行らしさからの脱却」をバリューのひとつに掲げているからこそ、そこを汲み取ってもらったうえで新しい世界観を体験いただいているのは非常に嬉しいです。

――今後はどのようなアプリにしていきたいですか?

濵津 絶対にやらなければいけないのは、ブラッシュアップし続けること。もちろんアプリはリリースして終わりではないので、お客さまにとってより便利なものにしていきたいです。また金融業という枠組みの中で、前例がないけれどできそうなこと、また開拓されていない領域はたくさんあるのではないかと感じています。従来の銀行らしくない部分にも、どんどん踏みこんでいきたいですね。

豊島 クラウドに勘定系があがっているシステムはほかにもありますが、今回我々は、勘定系のシステムもゼロから構築し、クラウドネイティブ前提で開発をしています。これはシステムの柔軟性や拡張性という点においても、一歩先をいっていると自負しています。その横展開やグローバル展開も視野に入れ、アプリだけでなく、裏側のシステムも世の中に展開していけたらと、個人的には考えています。

中村 “銀行らしくない”角度から、新しい金融のサービスを提供していきたいですね。使い勝手などの部分はもちろんブラッシュアップしていきますが、より多くのお客さまに利用していただけるようにしていきたい。そして、お金のことでなにか困ったことがあればみんなの銀行で解決できる。そんなサービスに成長させていけたらと思っています。

――皆さん、ありがとうございました。

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https://codezine.jp/article/detail/14559 2021/07/16 12:30

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